パスカルとデュルケームが少し似たようなことを言っている気がしたのでエントリを書き始めたのだが、よくよく確認するとパスカル的な考え方をデュルケームは批判的に取り上げ、嘆いているというのが実際のところだったので両者を引用して比較してみたい。 パスカルの生の倦怠 パンセ (中公文庫) 作者: パスカル,前田陽一,由木康出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1973/12/10メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 56回この商品を含むブログ (73件) を見る パスカルの『パンセ』から断章139の一部を引用してみる。 人は、いくつかの障害と戦うことによって安息を求める。そして、もしそれらを乗り越えると、安息は、それが生みだす倦怠のために堪えがたくなるので、そこから出て、激動を請い求めなければならなくなる。なぜなら、人は今ある悲惨のことを考えるか、われわれを脅かしている悲惨のことを考えるか