目次 Ⅰ 日本的近代経営の系譜 1.日本にも根付いていた経営合理性という考え方 2.「袖長商人」と「本商人」 3.近世日本の合理的経営の系譜 4.「金持商人一枚起請文」 5.「元金」「望外」による家業からの脱皮 6.家制度と経営の継続性 Ⅱ 日本近世社会の成り立ち 1.近世武士の個人主義 2.組織に属さなければならなくなった「近世武士」 3.日本の武家社会が生み出した主従という関係 4.「非理法権天」—日本的「家」秩序の形成 Ⅲ 近世後期の「家」規範の形成 1.奉公人の組織化問題 2.日本近世儒教の誕生(仁斎学と徂徠学) 3.ぼろを脱ぎ捨てるように新しい制度を採用した日本 Ⅳ 西欧近代資本主義の観察 1.M・ウェーバーの観察した「禁欲的経営者」 2.「ピューリタン・カズイストイリー」にみる禁欲的経営倫理 3.プロテスタンティズム的経営と日本近世経営の決定的な差の理由 4.プロテスタンティズ