はてな界には、自分よりもはるかに高い文章技術を持つ人たちがたくさんいる。 なかでも《増田文学》と称されるはてな匿名ダイアリーの物書きたちは、すごい。 圧倒的、文才。 正直、彼らの筆力が羨ましい。 今日はそんな彼らの文才にあやかるため、増田文学の文章技術を考察してみようと思う。続くかどうか分からないけれども本日第1回目。 ネタバレ前提となるので最初に元記事を読まれたし。 1.ユーモアの文章、ウケ狙いの『誇張法』 まず最初はこの記事を紹介したい。 彼女は精神的に弱いヒステリー持ちだった。 普段するなんとない会話で楽しく笑っていたかと思えば、ふとした言葉に引っかかって急に表情を暗くしたり怒り出したり、最終的には泣いたりする感情の起伏がジェットコースターのような人間だった。 とにかく言葉の中に地雷が多い。カンボジアも驚きの地雷原である。 (引用:はてな匿名ダイアリー『先週、彼女と別れた。』冒頭)