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はじめ、なにが書かれているのかよくわからなかったのだが、2回ぐらい読んだらそれなりに読めた。付録についてくるカール・レーヴィットによる「シュミットの機会原因論的決定主義」という論文を読みながら「政治神学」を振り返っていくと、なにが問題にされているのかがつかめると思われる(『政治神学』自体はあっという間に読み終わってしまうほど短い)。 たとえば戦争や紛争がおきた、とか、現行の法律にはそぐわない現実がある、とか、法律が意味をなさなくなってしまった状態(例外状態)において、主権者による決定が必要となる、とシュミットは言う。法律が意味をなしているとき、法律に従って国家におけるもろもろを運用していけばいいので、決定は意識されない。では、どのように主権者は決定をおこなうのか? そもそも、主権者とはだれで、なぜ、ソイツが決定をおこなって良いことになっているのか? この問題を検討する前にシュミットは「いや
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