サマーソニックの伝統と革新が交錯するスリリングな年となったのがこの2015年だ。中でも日本のサマー・フェス史に偉大な足跡を残してきたケミカル・ブラザーズと、『G I R L / ガール』の大ヒットで時代の寵児としてポップ・シーンを牽引するファレル・ウィリアムスという対照的なヘッドライナーを頂いたMarine Stageには、大きな地殻変動が起きた。サマソニに新たなオーディエンス層、特にティーンの少女たちを大量に呼び込む契機となったアリアナ・グランデや、2010年代のハイブリッドなロック・バンドの筆頭格となったイマジン・ドラゴンズ、グラミー受賞のマックルモア&ライアン・ルイスに加え、特筆すべきはZEDDやマデオンといったDJアクトが一気にメイン・ステージに躍進したことだろう。 インドア・ステージもスリリングだった。サマソニの伝統を象徴するマリリン・マンソンと、奇跡の復活&来日となったディアン
アルバム『AM』で新時代ロックンロールの頂点に立ったアークティック・モンキーズがヘッドライナーとして帰還。2度のサマソニ出演がどちらもヘッドライナーだった彼らは、2000年代デビューのバンドとしては異例中の異例な存在だ。もう一組のヘッドライナーはクイーン+アダム・ランバートで、伝説の復活を見事に果たしてみせた。ロバート・プラントやリッチー・サンボラとアヴリル・ラヴィーンやDREAMS COME TRUEが、2日間にわたって不規則にミックスされていた2014年のMarine Stageは、ジャンルやカテゴリーに偏らないボーダレスな音楽体験が主流になりつつあった2010年代半ばの時代の空気を反映していたと言える。 一方、東京初日のMountain Stageはアヴェンジド・セヴンフォールドやメガデス、ゴーストら、超ド級のヘヴィメタル勢が終結した統一感に溢れるステージとなった。また、Mounta
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