Online ISSN : 1881-6908 Print ISSN : 1342-6907 ISSN-L : 1342-6907
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産業技術総合研究所(産総研)は2015年5月7日、人工知能(AI)研究の専門組織「人工知能研究センター」を5月1日に設立したと発表した。脳型AIをはじめとする最新のAIに関する基礎研究や、実社会への適用をにらんだフレームワークの研究開発を実施する。日本での第3次AIブームの牽引役となる可能性がある。 人工知能研究センターは産総研の「情報・人間工学領域」において、ロボットイノベーション研究センター(2015年4月に設立)、自動車ヒューマンファクター研究センター(同)に続く三つめの研究センターとなる。自然言語処理やテキストマイニングの第一人者である、東京大学名誉教授の辻井潤一氏がセンター長を務める。 同センターは、AI分野での大規模な研究推進と、実世界に対する応用促進の核となることを狙う。研究分野として、脳型AIとデータ・知識融合型AIの二つを想定している。脳型AIは、最新の神経科学の知見を取
認知と情報(稲葉) 第3回 認知科学と人工知能 前回に引き続き、認知科学の基礎概念として、人間の思考・認知をシステム的に捉える「情報処理モデル」について学習する。本講義では特に、人間の知的活動のモデル化に大きな影響を与えた人工知能研究の成果について概説する。 1.認知科学と人工知能 行動主義心理学は一般的に、人間の行動に関する実験を重視するのに対して、認知科学(認知心理学を含む)では、実験に加えて、一種の情報処理システムとしての人間のモデル作成と、そのシミュレーションという手法を重視する。 このため認知科学は、コンピュータサイエンスと密接に関係している。コンピュータシステムは、入力装置や記憶装置、推論や考察をつかさどる処理装置を備えていると同時に、ソフトウェアによって様々な情報処理モデルを定義・操作できるため、人間の認知に関するモデルを作成し、検証することに適している。 人工知
米半導体大手のインテルが、同業の米アルテラを100億ドル(約1.2兆円)超で買収しようとしている――。 2015年3月末、半導体業界では史上最大規模となるM&A(合併・買収)交渉の存在が明らかになった。同年4月初旬には「交渉は決裂」との報道が流れた一方、4月13日にはアルテラの大株主が経営陣に「アルテラはインテルと交渉のテーブルに戻るべきだ」との書簡を送るなど、沈静化したとは言えない状況だ。 このM&A交渉は、次世代のコンピューティング・アーキテクチャーをめぐる覇権争いの一端といえるものだ。 x86系CPU(マイクロプロセッサ)とDRAM、汎用バス群。いわゆる「PC(パソコン)アーキテクチャー」と呼ばれる構成に基づくPCサーバーは、IT業界を席巻した。米グーグルから米アマゾン・ドット・コムまで大手IT企業の中核インフラを今も支えている。 PCサーバーはこれまで、半導体の集積度が2年で倍にな
前の記事 「衛星成功に総書記は涙」:北朝鮮の核再開宣言とミサイル輸出 「物理法則を自力で発見」した人工知能 2009年4月15日 Brandon Keim Image credit: Science、サイトトップの画像はフーコーの振り子。Wikimedia Commonsより 物理学者が何百年もかけて出した答えに、コンピューター・プログラムがたった1日でたどり着いた。揺れる振り子の動きから、運動の法則を導き出したのだ。 コーネル大学の研究チームが開発したこのプログラムは、物理学や幾何学の知識を一切使わずに、自然法則を導き出すことに成功した。 この研究は、膨大な量のデータを扱う科学界にブレークスルーをもたらすものとして期待が寄せられている。 科学は今や、ペタバイト級[1ペタバイトは100万ギガバイト]のデータを扱う時代を迎えている。あまりに膨大で複雑なため、人間の頭脳では解析できないデータセ
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