ブラジル人科学者のカルロス・ノブレ(71)は、まだ学生だった1970年代初頭にアマゾン地域を初めて訪れ、魅了された。その経験が彼のキャリアを形成し、ついには世界最古の科学アカデミーの一つ「ロンドン王立協会」への扉が開いた。これまでこの名誉にあずかったことのあるブラジル人は、19世紀の皇帝ペドロ2世だけだった。スペイン「エル・パイス」紙が、7月にこの栄誉を受けたばかりのノブレに話をきいた。 アマゾンの役割 ──あなたは、どうやってアマゾンに導かれたのですか? 私は電子工学を学んでいました、そして大きな成功も収めました。私がとっていた授業では、2年連続で夏休みにアマゾンのさまざまな場所に出かけました。私たちを教えていた空軍技術センター長は、生徒たちがブラジル全土を実際に知ることを望んでいたのです。私たちは第2次世界大戦で使われたDC-3型機で現地へ向かいました。当時、森林破壊はほとんど起きてい