近年、日焼け止めに含まれる成分がサンゴに与えるダメージを問題視する声が高まっており、世界中のビーチで規制が進んでいる。 毎年1万4000トンの日焼け止めが海に流れ込んでいると推測され、パーソナルケア製品に含まれる8万2000種類の化学物質が海を汚染している可能性がある。 過去50年間で、カリブ海のサンゴ礁の約80%は、汚染・沿岸の開発・水の温暖化により失われている。 今回は、日焼け止めとサンゴの関係や、サンゴの重要な役割をまとめていく。 ■日焼け止めに含まれる有害物質 サンゴへの悪影響が特に懸念されている物質として「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」があり、サンゴ礁が有名な多くのビーチで禁止されている。 これらの化学物質が海に溶け出すことで、サンゴ礁の白化を引き起こすと言われているのだ。 また、粒子の大きさも重要で、サンゴが摂取できない「ノンナノ」サイズの粒子を使用しているミネラル系の