なんだ知識なんか持つ必要ないじゃん、と感じてしまったのは何年前だろうか。何かを知りたい、調べたいと思った時は、グーグルの検索バーに単語を打てばいいだけ。これからの自分に必要なのは、知識ではなく、知恵に絞られた。知識は自分じゃない仮想空間に存在する別の頭脳に任せてしまおう。ここに紹介されているように、ペイジとブリンが目指した「人工頭脳」という理想が、現実に体感できる世界になった。 グーグルが挑戦してきた技術開発は、まさに人間の思考のインプット〜アウトプットのプロセスや、主観による判断基準をを機械的に整理して、数多のアルゴリズムで人工的に構築するもの。そしてその成長は、まるで本当の人間の赤ちゃんのようにあっという間だった。 この本では、成長のスピード感とアメーバのような細胞分裂がよくわかる。それは、同時期に発生する様々な要素を、グーグルの定義、経済学、政治学、企業理念、クラウド、領域を越えた挑
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