私はここ10年ほど,各種幾何的数値解析法の普及に努めているつもりなのですが,まだまだな気がしています. 物理学の分野では,ずいぶんと使われるようになった気がします.しかし,肝心の計算機科学の分野では,まだまだです.例えば物理シミュレーションの技術が必須の日本VR学会などに行っても,名前すら知られていません. その原因の一つは,工学系の方は公式としてオイラー法やらRunge-Kutta法を使うことは得意でも,幾何的数値解析法の場合,公式の応用として対称合成法や対称分解法などの説明になると,教科書がとたんに鈴木・吉田の公式やらベイカー・キャンベル・ハウスドルフの公式やらリー代数やら,抽象的になって理解が難しいからだと思っています. そこで,むちゃくちゃ具体的に,対称合成法の典型例を書き下してみようと思います. 扱うハミルトニアンは,もちろん,幾何的数値解析法の基本,調和振動子です. この常微分
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く