東九州自動車道の北九州市から宮崎市まで約320キロの開通に向け、工事が着々と進んでいる。年度末にかけて大分などで開通が相次ぎ、残すは地主の反対で用地が確保できない福岡県豊前市のミカン園の区間だけとなる。開通は沿線住民の長年の悲願。土地は強制収用手続きが進み、ミカン農家の反対運動は岐路に立たされている。 豊前市の国道10号から南西に約1キロ。山の緑を削るように南北から延びてきた新しい道路用地が突然、途切れる箇所がある。わずか約220メートル。建設に反対する岡本栄一さん(68)のミカン園が広がる。 岡本さんは1999年、父の代からの12ヘクタールのミカン園が高速道建設で分断されることを知り、事業の不当性を訴えて反対運動を続けてきた。2001年には「現行ルートは割高。山側を通すルートの方が環境が守られ、費用も半額以下」と代替案を示した。 それから13年。事業認定取り消しを求めた訴訟は今も続くが、
2010年に発生した家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に伴い畜産業が大打撃を受けた宮崎県高鍋町で、農家の女性グループが「ひまわりキャベツ」のブランド化に取り組んでいる。 口蹄疫で家畜の堆肥が使えなくなり、畑にヒマワリを植えて肥料にしている。女性たちは「夏はヒマワリの名所、冬はキャベツの名産地として知名度を上げ、町を活気づけたい」と願う。 グループは同町染ヶ岡地区の女性たちでつくる「農奥(のうおく)」(13人)。農家に嫁いだ女性たちが悩みを相談できる場として十数年前に結成された。名前はテレビドラマ「大奥」にちなんだ。 同町では古くから畜産とともにキャベツ栽培が盛んで、畑には家畜の排せつ物からつくる堆肥を使ってきた。しかし口蹄疫で町内のすべての牛と豚計3万2332頭が殺処分され、ウイルス拡散を防ぐため、堆肥の利用も禁じられた。 そこで10年夏から、畑で育てた植物をトラクターなどで土にすき込ん
古墳に階段状の葺石 宮崎市の生目1号墳 [宮崎県] 2014年01月10日(最終更新 2014年01月10日 00時04分) 階段状に積み上げられた生目1号墳の葺石(宮崎市教委提供)写真を見る 宮崎市教育委員会は9日、国指定史跡生目(いきめ)古墳群の前方後円墳「生目1号墳」で、表面を覆う葺石(ふきいし)が階段状になった、全国でも珍しい形状で見つかったと発表した。市教委によると、少なくとも南九州では初めてという。 1号墳は古墳時代前期のものと考えられ、長さ約120メートル、高さ約12メートルで同古墳群では最大規模。100メートル級の前方後円墳として南九州で最古とされる。「階段状の葺石」は約20度の斜面に沿って約1メートル積み上がるごとに奥行き20センチほどの平らな部分があり、計16段が確認できた。通例は滑らかな石積み斜面だという。 市教委は「畿内から前方後円墳が伝来する中で詳しい工法まで伝わ
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