9月になってから、米国ハワイで非常事態宣言が出される事態になっている。火山から溶岩が流れ出て住宅に迫っているのだ。火山はハワイ島にあるキラウエア山(1247メートル)。溶岩が住宅地から約1・6キロの地点にまで迫ってきたことを受けて郡知事は非常事態宣言に署名した。 溶岩流はあと数日から1週間で住宅地に達するのではないかと報じられている。この宣言で、いざというときに住民が迅速に避難できるよう、住民以外の道路通行が禁止された。この火山は20世紀中に45回も噴火した活発な火山だ。そもそもハワイ語でキラウエアは「吹き出す」という意味だ。キラウエアは昔から頻繁に噴火を繰り返してきた火山なのである。 溶岩が住宅地を襲った例としてはアイスランドのヘイマエイ火山がある。この噴火は1973年。溶岩流は時速数メートルというゆっくりとした速さで町と港へ流れてきた。火山は本土から離れたヘイマエイ島にあり、港は住民に