13日午後8時過ぎ、静岡県富士宮市粟倉の富士山富士宮口新5合目にあるレストセンターから、「落石があったようだ」と、県富士土木事務所に連絡があった。同事務所の職員が現地に駆けつけたところ、レストセンター北側にある駐車場に止めてあったキャンピングカーが大破しており、車内にいた奈良県三郷町美松ケ丘西1丁目、団体職員筒井良孝さん(68)が全身を強く打って意識不明となっていた。筒井さんは間もなく死亡が確認された。 県警富士宮署によると、富士山の斜面から直径約1メートルの岩が落ちてきて、落石防止のフェンスを突き破り、キャンピングカーの左側面の天井付近を直撃。岩は車体を貫通し、10メートルほど離れた別の乗用車にぶつかって止まっていたという。 筒井さんはこの日、1人で新5合目に来ていた。家族のもとに午後8時ごろ、「登山に来たが、風が強いので今日はやめて寝る」と電話があったという。 富士山は7月1日に