先日、「Twitterに書いてあることにいちいち惑わされるな、ということは『人の言うことにいちいち惑わされるな』と同じぐらい当たり前だ」といった趣旨のツイートを目にしました。 その通りではあるのですが、実際のところ、人間の認知・思考システムにとって、Twitterなどネットに書かれたこと(文字)と、人の話(声)を同じように処理するのは、意外と難しいようです。 なので「人の言うことには惑わされないけれど、Twitterではホイホイ釣られました」といった状況になるのも、それなりに理由があります。端的に言えば、私たちは、もっともらしい文字情報に騙されやすいのです。それは、なぜなんでしょうか? 声は一度きりだが、文字は繰り返し目に届くうえに、主張がブレない 声による「話し」は、いちど発せられたら消えてしまい、二度と耳に届くことはありません。一方で文字(記録されたもの)は消えず、何度も目に入る可能性