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2009年4月20日のブックマーク (7件)

  • 過ぎ去ろうとしない過去 - 「歴史家論争」について

    ずいぶん昔に長文を書いたのだが、アップするのを忘れていた。 「歴史家論争」は、ドイツ人の「国民の物語」を巡る問題と直結している。その発端は、1986年にフランクフルトで行われる予定になっていたエルンスト・ノルテの公演内容の講演と、同年に発表されたアンドレアス・ヒルグルーバーの著書『ふたつの没落』に対する、ユルゲン・ハーバーマスの批判であった。 ノルテは、ユダヤ人の大量虐殺という「過去」は、ドイツ人にとって永遠に消えないスティグマとして刻印付けられており、そのことが過去の歴史に対する冷静な検証をかえって行うことを妨げていると述べる。ドイツ人が、「最終的解決」の問題にあまりにも注意を向け続けているあまり、ナチ時代に行われた他の諸問題、あるいは現代なお行われている他の虐殺の問題が、なおざりにされている、と。 このような動きに対して、ハーバーマスは「国民意識の再生」に対するドイツ国民のコンセンサス

    過ぎ去ろうとしない過去 - 「歴史家論争」について
  • 2004-10-29 - 過ぎ去ろうとしない過去

    ドイツは大戦の罪をすべてナチスに被せ、自分たちには罪が無いと思っている。」という言説は、特に日の保守派の口からよく唱えられることである。当にそうなのだろうか。現在のドイツにおける「過去の精算」の一つの例として、id:fenestraeさんが今年の8月1日のワルシャワ蜂起60周年記念での、シュレーダー首相の演説を引用して紹介している。以下孫引きだが、 「私たちは今日ポーランド抵抗軍の男女の犠牲的行為と誇りに深い敬意を表します。63日間もの間ワルシャワの男女の市民がドイツの占領に対し英雄的な必死の抵抗を示しました。彼らはポーランドの自由と尊厳のために戦ったのです。彼らの愛国心はポーランドという国の偉大な歴史の中の輝かしい例であり続けるでしょう。...ポーランドの誇りでありドイツの恥辱であるこの地において私たちは和解と平和を願います...私が生まれ変わった自由で民主的なドイツの首相としてこ

    2004-10-29 - 過ぎ去ろうとしない過去
  • 総選挙のインド、投票を避ける「第3の性」

    インド南部バンガロール(Bangalore)郊外にある「第3の性」と呼ばれるヒジュラの共同体で暮らすヒジュラの人びと(2008年11月18日撮影、資料写真)。(c)AFP/PEDRO UGARTE 【4月20日 AFP】16日から総選挙の投票が始まったインドで、男性でも女性でもない「第3の性」に属するヒジュラ(hijra)と呼ばれる人びとが重大な問題に直面している。 インドには、男性から女性への性転換手術を受けるなどしたヒジュラが約100万人いると言われている。インドの選挙では投票箱が男女別に別れているため、性別を明確にしたくないヒジュラの人びとの多くが投票を棄権しているのだ。 女性として投票に臨むヒジュラもいるが、多くは男女別の明確化を拒否し、身分証明書の性別欄に「第3の性」を設ける運動を進めている。 こうした運動に取り組むヒジュラの活動家、ラクシュミ・ナラヤン・トリパティ(Laxmi

    総選挙のインド、投票を避ける「第3の性」
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    rrmmjjff 2009/04/20
  • 修正主義の勝利(R. フォーリソン)

    試訳:修正主義の勝利 R. フォーリソン 歴史的修正主義研究会試訳 最終修正日:2007年10月07日 試訳は当研究会が、研究目的で、R. Farisson, The Victories of Revisionismを試訳したものである。(文中のマークは当研究会が付したものである。) 誤訳、意訳、脱落、主旨の取り違えなどもあると思われるので、かならず、原文を参照していただきたい。 online: http://www.australiafreepress.org/articles/Faurisson_Iran_Conference.htm http://www.zundelsite.org/zundel_persecuted/dec13-06.html 梗概 ニュルンベルク裁判(1945-1946年)において、戦勝国の法廷は、とくに以下の3点で敗戦国ドイツを糾弾した。 ①    ヨーロッ

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    rrmmjjff 2009/04/20
  • 歴史的修正主義研究会

    歴史的修正主義を考えるための文献資料 (学術論文・文献資料の紹介と外国文献資料の試訳・評注) 歴史的修正主義研究会 Textメニューへ [新サイトに収録資料の大半を移送した結果、URLが変わってしまい、ご不便をおかけいたします。どうかご容赦ください。歴史的修正主義研究会、2007年10月17日] ホロコースト論争が行なわれているのは、『世間に公けの』出版物ではなく、いささか世間から身を隠した出版物のなかでである。特定の思想や表現活動を禁止している公式の禁令がこの論争を妨害しており、この禁令に迎合する政治的密告者が、この論争を監視しているからである。しかし、この論争は現代のもっとも重要な問題にかかわっている。そして、この問題についての自由な論争を阻んでいる措置は、今日、どのように恐るべきもののように見えようとも、長くは続かないであろう。経験が教えていることは、刑罰によって自由な歴史研究を

  • ホロコーストの力学

    更新日:2004/8/31 経済史講義の説明に利用: 原稿(2001年12月14日現在、ミュンヘン現代史研究所にて執筆のもの)。 これは、著書『ホロコーストの力学』の序章として執筆したが、分量が多すぎることもあって、の序としては圧縮したものを書くことになった。序は、同書(2003年8月刊行)を参照されたい。 そこで、原稿に添削を施し、矢吹晋先生退官記念号の『横浜市立大学論叢』社会科学系列(第55巻第3号)に投稿した。 これは、予定(2004年3月)より少し遅れたが2004年5月には刊行された(ただし、形式上の発行日は3月31日となっている)。 ---------- 『ホロコーストの力学』 永岑三千輝 序 章(原稿) ホロコーストは世界史的悲劇である。それを行ったのはヒトラー率いるドイツ第三帝国である。それは独ソ戦と世界戦争のなかにおいて発生した。これら基的諸要因の相互関係の理解は、世

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    rrmmjjff 2009/04/20
    栗原批判
  • シムシティーの仕組み

    シムシティーを作り始めていちばん最初に考えたのは、街を一種の生き物のように表現できないかってことだった。 僕が街についてどう考えているかはすでに説明したけど、大事なのは街を構成する建物とか道路じゃなくって、そこでどんな活動が行なわれているかってことだと思うんだ。道路を車が走り、電車が動き、人々が動き回り、常に要素が変化し続ける“動きのある”システム。街を表現する方法っていうと誰でも地図を思い浮かべると思うけど、僕は動きがない地図じゃなくって、たとえば飛行機から眺めた街、動きのある世界をディスプレイに表現しようって考えた。それこそが僕の考える街の姿だからね。 それともう一つ考えたことは、プレイヤーに伝える情報をできるだけわかりやすく、それも“面白い”って思えるような形で表現しようってことだった。シミュレーション・ソフトっていうとたいてい数値や図表がたくさん出てくるけれど、数字が並んでいるのを

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    rrmmjjff 2009/04/20