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ブックマーク / www.socius.jp (3)

  • Socius_社会学感覚20スティグマ論

    20 スティグマ論 20−1 社会的弱者を苦しめる社会心理現象 役割としての社会的弱者 この章では、権力作用の問題を〈医療と福祉の対象となる人びと〉を中心に考えてみよう。 このような人びとは、どのような役割を担っている人びとだろうか。たとえば、それは子ども・高齢者・病者・障害者・低所得者・失業者・公害被害者といった役割である。これらの役割におかれている人びとは一般に「社会的弱者」とよばれている。能力中心主義の近代産業社会にあって、社会的弱者はなんらかの不利益をこうむることが多かった。そこで現代社会では、さまざまな福祉サービスを保障することによって、実質的な平等への努力がなされつつある。 とはいうものの、社会的弱者は一般に暴力や犯罪の対象にされやすいし▼1、こと企業社会においては、あいも変わらず成年男子の健常者中心の組織文化が支配している▼2。 それでも、弱者への暴力や犯罪・酷使といった逆行

    rrmmjjff
    rrmmjjff 2009/07/17
  • リフレクション 社会学的な感受性へ

    1994年刊行(文化書房博文社)の社会学概論です。社会学の求心力とは何か、社会学を学ぶ意味は何かについて考えます。全文を掲載。[1993年−1994年執筆] これはもともと前著『社会学感覚』で「知識論」として構想していたものですが、『社会学感覚』が大部になったため企画からはずし、のちに、新しいスタイルの社会学概論をめざして単独のとして書き下ろしたものです。 当時のわたしの持論は、社会学概論は社会学の求心力を提示すべきであるというものでした。しかし、ここのところ日の社会学はそれに失敗しているのではないかという思いがありました。社会学の遠心力ばかり説明していて、結局「なぜそれが社会学でなければならないのか」が読者や受講者に伝わってこないんです。ひょっとして社会学者自身がそれを見失っているのではないかとさえ感じていたのです。 『社会学感覚』という遠心力の効いた仕事をする中で、そのような

  • Socius_社会学感覚16消費社会論

    16 消費社会論 16−1 文化現象としての消費 なぜ〈消費〉が社会学の問題なのか これから三回にかけて文化の問題について考えていきたいと思う。「文化とはなにか」といった概念的な議論はひとまずタナ上げにしておいて、ここでは現代文化のいくつかの主要な局面に焦点を集めて「現代文化とはどのようなものか」という問題提起にかえたいと思う。その局面とは、第一に消費社会、第二に宗教、第三に音楽である。おそらく多くの読者がこのいずれかの文化領域に深く関わっているはずである。ここではディテールに深入りするのは禁欲して、むしろ全体的な構図すなわち現代文化の基構図について理論的に考察していきたいと思う。文化を語る上で欠かせないディテールについては脚注の参考図書を参照してほしい。 さて、最初のテーマは「消費社会論」である。消費の間題が文化論の筆頭にくるというのにとまどう人がいるかもしれない。しかし、消費こそ現代

    rrmmjjff
    rrmmjjff 2009/02/26
    「ポスト産業社会においては、こうした「個」の力――なかんずく経営学などで社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)と言われるような、要するにコネとツテを持ってる奴が偉いという仮説に基づく、それらの可視化――が前景化し、対人プレゼンテーションスキルこそがカネを生む、という状況が生まれつつある。
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