聖地ベツレヘム、先行きに不安=「占領下の観光」に限界-パレスチナ 2018年12月12日14時47分 4日、パレスチナ自治区ベツレヘム中心部の広場に設置されたクリスマスツリーの前で外国メディアの取材を受けるパレスチナ当局者 【ベツレヘム(パレスチナ自治区)時事】イエス・キリストが生まれた場所とされる世界遺産の「聖誕教会」があるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムはクリスマスシーズンを迎え、欧州などからの外国人の姿が目立つ。観光客や巡礼者の数は堅調に推移しているが、現地の人々の表情は必ずしも明るくない。イスラエルの占領下にある西岸での観光は常に政治に翻弄(ほんろう)され、先行きに不安を抱えているためだ。 ベツレヘム市当局によると、2018年の年初から年末までのベツレヘム訪問者は120万人を超える見通し。昨年12月はトランプ米大統領がエルサレムを「イスラエルの首都」と認定。これに反発する