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グリッドコンピューティングを使って、小児がんの問題を解決しようというプロジェクトが、2009年初めから始まっている。千葉県がんセンターと千葉大学が共同で進めている「ファイト!小児がんプロジェクト(HFCC:Help Fight Childhood Cancers)」である(図1)。 2009年3月にスタートしたHFCCは、300万種類ある分子化合物の中から、小児がんの治療に役立つものを選び出そうというプロジェクトだ。今日、小児がんはその7~8割が治療できる。しかし中には治療が難しいケースがある。 その一つが神経のがんである神経芽腫。これまでの研究で、神経芽腫を治療しにくい要因となっている分子が、いくつか分かっている。その分子の機能を阻害する化合物を見つけられれば、小児がんの治療に役立つ可能性がある。 300万の候補から約20個を選び出す 治療薬の基となる化合物は約300万種類ある。その中か
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