「悪なき殺人」 2021年12月6日(月)新宿武蔵野館にて。午後12時25分より鑑賞(スクリーン1/C-10) ~運命のいたずらでつながる5人の男女。想像を超えた驚愕の真実 一昨年の東京国際映画祭では相当な本数の映画を鑑賞したと記憶しているが、それでも見逃した作品は多い。「ハリー、見知らぬ友人」のドミニク・モル監督の新作「動物だけが知っている」も、見逃した1本。その「動物だけが知っている」が「悪なき殺人」というタイトルで、このほど公開された。ちなみに同作は、東京国際映画祭では観客賞と最優秀女優賞に輝いた。 フランスの寒村で、一人の女性が車を残したまま失踪する。それをめぐる事件の顛末を、何人かの登場人物の視点から時間をずらして語る。それを通して思いもしない事実が明らかになるという趣向だ。 失踪したのはエヴリーヌ(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)という女性。最初に疑いの目を向けられるのは、近く