「Why Not? これをやらない手はない。通信事業を成功させるために、20年かけて9500万人の会員基盤を築いてきた」。3月29日、楽天の三木谷浩史社長は株主総会で、参入を予定する通信キャリア(MNO:移動体通信事業者)への強い思いを語った。 現在楽天が運営する格安スマートフォンの「楽天モバイル」は、NTTドコモから回線を借りて営むMVNO(仮想移動体通信事業者)だ。携帯電話全体のシェアでは1%未満だが、150万人の利用者がおり、MVNOではトップ。楽天は今後、通信の基地局を自前で整備してMNOに移行し、今の10倍となる1500万人の利用者獲得を目指す。 MVNOでは足りないものとは何か これまで「順調」と説明してきたMVNOから、なぜMNOへと移行するのか。今年2月、三木谷氏は2017年度本決算会見で「コストを考えるとMVNOで大きな収益を上げるのは厳しい」と語った。加入者を増やそうと
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