これまで嫌気性環境(酸素のない環境)に常住する生き物は単細胞生物しか(一応ウイルスも?)知られていなかったのですが、今回海底堆積物の中から嫌気性生活をする多細胞生物が見つかったらしいです。嫌気性で生活する多細胞生物は胴甲動物と呼ばれる動物門に属する動物で、この動物門は現在までに約10種が知られています。 → 胴甲動物 - Wikipedia 上の写真の通り、胴甲動物はその見た目の奇抜さなどから、地球外生命などと評されてしまうことも多いのですが、地球上に存在する生き物から完全に孤立しているわけではなく、動吻動物門といった動物門と近縁とされているそうです。 → langsam : 書評:深海生物の謎 - livedoor Blog(ブログ) 今回見つかった胴甲動物3種は、ミトコンドリアの代わりにHydrogenosomes(参照)という器官を持ち、そこでの反応によってエネルギーを得ているらしい