高齢化社会が進む一方で、介護業界は人手不足に悩んでいる。現場で奮闘する職員の処遇改善、介護サービスの質の向上には何が必要なのか。特別養護老人ホームなどの勤務を経て、現在は介護保険外(自費)サービス事業の会社を運営する森田雅巳さんに聞いた。(取材・文=吉原知也) 【写真】深刻な人材不足の状況が浮き彫りに…「介護スタッフの数は足りていると思いますか?」回答グラフ 「介護の現場は、慢性的な人手不足がなかなか解消していません。ネットを駆使したICT(情報通信技術)化を進め、外部委託に任せられるところは任せ、既存のものを活用して、うまくやっていくことが必要なのではないでしょうか」。森田さんは、こう力を込める。 介護業界に身を投じて10年。介護福祉士、ケアマネジャー、管理者資格などを持つ。現在は介護保険外サービスを展開する「合同会社ジャルディーノ」代表を務める経営者でもある。 原則1割から3割の自己負