rusubandaisukiのブックマーク (227)

  • 中年の危機

    中年の危機とは 中年の危機(Midlife crisis, Middle age crisis)とは、人生の中間期にあたる年齢(大体40歳から60歳の間)で、多くの人が経験する可能性がある心理的に不安定な状態のこと。 中年の危機は、人生の方向性や意味、成就感についての疑問や不安から生じ、キャリアや健康状態、家族関係や老後の準備など、さまざまな生活の側面で感じることがあります。 突然、これまでの人生を振り返り、「当に満足しているのか?」や「これからの人生で何を成し遂げたいのか?」といった根的な疑問が浮かび上がることもあります。

    中年の危機
  • 充実時程錯覚

    充実時程錯覚とは 充実時程錯覚(じゅうじつじていさっかく, Temporal Illusion)とは、私たちが経験する活動の内容や精神状態によって、時間の流れを主観的に異なって感じる現象です。 つまり、楽しい活動や自分が完全に没入できる活動をしている時は、時間があっという間に過ぎ去ってしまったように感じます。 逆に、退屈な会議や待ち時間など、興味をそそられない状況では、時間が異常に長く感じられるのです。 なぜ充実時程錯覚が起こるのか? この現象の背後には、私たちの脳と感情が大きく関わっています。 人が楽しいと感じたり、何かに集中しているとき、脳はポジティブな刺激に反応して、時間に対する認識が薄れます。(集中しているので、時間の経過に気が回らないとも言えます) 一方で、退屈や不快感を感じると、脳はその状況から逃れようとして、時間の流れに対してより敏感になります。(やたら時間の経過を気にしてし

    充実時程錯覚
  • スポットライト効果

    スポットライト効果とは スポットライト効果(Spotlight effect)とは、私たちが自分の行動や外見に対して他人がどれだけ注意を払っているかを過大評価してしまう心理現象です。 つまり、私たちは自分が中心にいるという錯覚に陥りがちで、自分の失敗や外見の欠点が周囲の人々から注目されていると感じてしまうわけです。 たとえば、新しい服を着てパーティーに行ったとします。 自分ではその服が少し変だと感じていて、パーティーでみんなの視線を感じるたびに、「みんな、私の服を変だと思っているに違いない」と不安になります。 しかし実際は、ほとんどの人は他のことで頭がいっぱいで、あなたの服にはほとんど注意を払っていません。

    スポットライト効果
  • ゲギャンのヒッチハイク実験

    ゲギャンのヒッチハイク実験とは ゲギャンのヒッチハイク実験(L’experience d’auto-stop de Gueguen)とは、様々な状況下において、ヒッチハイクの成功率を調べた実験のこと。 実験の主催者である南ブルターニュ大学のニコラ・ゲギャン教授は、これまでもちょっと変わった実験を行うことで有名でした。 ・赤い服のウエイトレスは多くのチップを獲得するか? ・ロマンティックなBGMはナンパの成功に影響するか? ・香水の有無で、見知らぬ人が協力的になるか?

    ゲギャンのヒッチハイク実験
  • お前だって論法

    お前だって論法とは お前だって論法(Tu quoque)とは、論争や議論において、相手の主張や批判に直接対処するのではなく、相手自身が似たような行動や過ちを犯していることを指摘して反論する手法のこと。 この論法は、相手の主張の正当性を直接否定するのではなく、相手の一貫性や信頼性を攻撃することで、議論をそらそうとする論理的誤謬の一種とされています。

    お前だって論法
  • 恋愛言語仮説

    恋愛言語仮説とは 恋愛言語仮説(Love Languages hypothesis)とは、愛情を伝えたり、また逆に愛情を感じるための5つのパターンのこと。 提唱者であり、1992年の世界的ベストセラー「愛を伝える5つの方法」の著者、ゲーリー・チャップマン博士によると、人間は5つの基的な方法で愛を表現し、愛を感じるものであるとのこと。 そして、これら5つの愛情の伝え方・感じ方は、個人の好みに応じて異なると指摘し、パートナー間でそれを理解し合うことが関係を深める鍵であると提唱しています。 肯定的な言葉 (Words of affirmation) 感謝の言葉や誉め言葉を、お互い伝え合うことこそが愛であると考えるパターン。これには、賞賛、励まし、感謝の言葉が含まれます。この愛情伝達方法を望む人々は、言葉を通じて愛を感じ、パートナーからのポジティブなフィードバックに敏感です。「あなたは素晴らしい

    恋愛言語仮説
  • クロノスタシス

    クロノスタシスとは クロノスタシス(Chronostasis)とは、時間の知覚が一時的に歪む現象で、特に目を急に動かした直後に最初に見た物体が静止して見える体験のこと。 この現象は最も一般的に、時計の秒針を見つめた時に体験されます。たまに最初の秒が通常よりも長く感じられることってありますよね。 クロノスタシスの仕組み この不思議な現象の背後には、私たちの視覚システムと時間知覚の仕組みが関係しています。 人間の目は常に微細な動きをしており、特に「サッケード」と呼ばれる高速で急な動きをします。 この動きの間、私たちの脳は新しい視覚情報を一時的に処理停止します。 その結果、サッケードの後に目が新しい固定点に到達すると、脳はその瞬間を「伸ばし」、より長く感じさせることで、情報処理のギャップを補います。 時計の秒針に限らず、私たちはクロノスタシスを日常生活でのさまざまな場面で無意識のうちに体験してい

    クロノスタシス
  • ベビーフェイス効果

    ベビーフェイス効果とは ベビーフェイス効果(Baby-Face Effect)とは、幼い特徴を持つ顔(例えば、大きな目、丸い顔、小さな鼻など)を見ると、私たちはその人物に対して無意識のうちに肯定的な特性(無邪気、優しさ、信頼性など)を感じてしまう心理学的な現象を指します。 この効果は、人々が幼い顔立ちの人物を無意識のうちに「守るべき対象」と見なし、その結果、ポジティブな特性を感じさせると考えられています。 この現象の背後には、人間の進化上の能が関係していると考えられます。 幼い生き物を保護しようとする能は、種の生存に不可欠であり、この保護欲求が幼い特徴を持つ人間にも拡張されることで、ベビーフェイス効果が生まれます。 つまり、私たちの脳は、幼い特徴を見ると、その人物や生き物を無意識のうちに守りたいと感じるのです。 ベビーフェイス効果の考え方の基礎になったものが、ドイツの動物行動学者でノー

    ベビーフェイス効果
  • ゼロベース思考

    予算管理の手法を応用 1960年代、半導体の世界的企業であるテキサス・インスツルメンツ社にて管理職をしていたピーター・ピールは、ゼロベース思考の元である「ゼロベース・バジェティング」(ZBB)という概念を考案しました。 ZBBは、毎年の予算を前年度の数字に依存せず、すべての経費をゼロから見直し、その必要性を評価する手法です。 無駄な支出を削減し、資源をより価値の高い活動に再配分できる点が評価され、1973年にジミー・カーター大統領がジョージア州知事時代に州行政予算プロセスにZBBを導入したと言われています。 この考え方は、ビジネスの効率化やコスト削減に非常に有効であることが示され、その後多くの企業や組織に採用されてきした。 一方で、ゼロベース思考自体は、ZBBの原理を広く思考法や意思決定プロセスに応用した概念です。 ゼロベース思考の4ステップ 問題や状況を白紙の状態として捉える このステッ

    ゼロベース思考
  • VUCA

    変動性(Volatility) 変動性は、状況が急速に変わることを指します。技術の進歩や市場の変化など、予期せずに起こる出来事によって引き起こされます。 この不確実な環境に対応するには、柔軟性と迅速な適応が鍵です。計画には柔軟性を持たせ、変化に素早く対応できるように準備しましょう。 2019年末から世界を席巻したCOVID-19パンデミックは、変動性の典型例です。 ウイルスの急速な拡散は、世界中の健康、経済、日常生活に未曽有の変化をもたらしました。 企業はリモートワークへの急速な移行を余儀なくされ、多くの業界で事業モデルの根的な見直しが行われました。 不確実性(Uncertainty) 不確実性は、未来が予測しにくい状況を指します。情報が不足しているか、その情報から明確な結論を導き出せない場合に生じます。 リスクマネジメントと情報収集に力を入れ、可能な限り多くの情報に基づいて意思決定を行

    VUCA
  • なぜなぜ分析

    なぜなぜ分析とは なぜなぜ分析(5 why analysis, why-why analysis)とは、問題解決の手法の一つで、問題の根原因を明らかにするために、繰り返し「なぜ?」と問いかける手法です。 この分析方法は、特に品質管理やプロセス改善の分野で用いられます。 一般的には、「5回なぜ?」という形で知られており、問題が発生した際にその表面的な原因だけでなく、その背後にある深い原因を掘り下げて理解することを目的としています。

    なぜなぜ分析
  • カテドラル効果

    カテドラル効果とは カテドラル効果(天井高効果、Cathedral effect)とは、私たちが広い空間や高い天井を持つ場所、例えば大聖堂のような建物にいるときに、創造性や思考の自由度が高まると感じる心理学的な現象のこと。 このような空間にいると、人は自分の考えや創造性が拡がっていく感覚を覚えるとされています。 アイデア出しには高く、集中作業には低く。 この記事を読んでいるあなたは今、どんな空間にいますか?狭く閉ざされた部屋でしょうか、それとも開放的で広々とした場所でしょうか? 私たちの身の回りの空間は、思っている以上に私たちの心理状態や創造性に大きな影響を与えています。 広い空間は、私たちの思考プロセスにおいて、「開放性」を促進します。これは、新しいアイデアを考え出す際や、問題に対する創造的な解決策を見つける際に特に有用です 反対に、狭い空間は思考を制限してしまいますが、その代わりに集中

    カテドラル効果
  • デザイア・パス

    デザイア・パスとは デザイア・パス(希望線、Desire Path)とは、公式に設計された道ではなく、利用者が最も効率的または便利と感じる経路を通って自然に形成された道のこと。 草地を横切る小道や、公園内のショートカットなど、人々の歩行によって自然にできた道として現れます。 人間の自然な行動の軌跡としてデザイア・パスは、現実世界の小道に限らず、デジタルコンテンツのユーザービリティ向上において重要な考え方です。 なぜデザイア・パスは作られるのか? https://github.com/matjojo/desire-pathsの記事より デザイア・パスは、計画された道路や歩道が、実際には人々の動きやニーズを完全には捉えきれていないという事実から生まれます。 人々は自然と、目的地に最も早く簡単に到達する経路を求めます。 この結果として形成されるデザイア・パスは、利用者の実際の行動パターンを反映し

    デザイア・パス
  • バナナ理論

    ユーモアの不思議な力 小山宙哉「宇宙兄弟」より バナナ理論は、ユーモアを取り入れることで、シリアスな物語も分かりやすくする物語の表現手法です。 実際に「宇宙兄弟」には、バナナをべながら熱いメッセージを語るシーンはなかったように思えますが、同等のコミカルなシーンは満載です。 実はユーモアには、メッセージの伝達をより効果的にできる作用があると言われています。 これは、コミカルなシーンによるリラックス効果で、難しい話題や批判的なフィードバックでさえも、ユーモアを交えることで、より情報をオープンに受け入れやすくなるというわけです。 よって、熱いセリフや難しい文章もすらすらと取り組みやすく感じることができます。

    バナナ理論
  • 注意資源

    注意資源とは 注意資源(Capacity theory for attention、Attentional resources)とは、人間の認知処理において利用可能な限られた精神的なエネルギーのことを指します。 私たちの脳には、一度に処理できる情報の量には限界があります。 このリソースは非常に貴重であり、複数の活動に分散してしまうと、各タスクの効率や質が低下する可能性があります。 例えば、車の運転中に携帯電話で話すことを考えてみましょう。 運転というタスクは高い注意力を必要としますが、電話という別のタスクにも注意を向ける必要があります。 この二つのタスクが注意資源を奪い合うことで、反応時間が遅れたり、重要な情報を見逃したりする可能性が高まります。

    注意資源
  • 悪魔の代弁者

    悪魔の代弁者とは 悪魔の代弁者(Devil’s advocate)とは、討論などの場で、ある意見や立場に意図的に反対することで、議論を刺激し、多角的な視点からの検討を促す役割のこと。 偏った思考や早急な決定を避け、より綿密な検討を行うために用いられます。 カトリック教会における聖人認定プロセスで使われ始めたこの役割は、候補者の生涯や奇跡を厳しい目で見ることで、その聖人認定の正当性を検証していました。 現代でも、ビジネスや教育、法律など、多くの分野でこの手法が活用されています。

    悪魔の代弁者
  • 知識の呪縛

    知識の呪縛とは 知識の呪縛(Curse of knowledge)とは、一度何かを学習し理解した人が、その知識を持たない人が理解できない状態を想像するのが難しいという現象のこと。 専門家が自分の専門領域の知識を前提として話すときや、教師が既に習得した内容を教える際によく見られます。 つまり、自分が持っている知識を、相手も持っているだろうという前提で生じてしまう現象で、それゆえに、知識を持っていない人のことを考えることがなかなかできません。 この現象は、教育、ビジネス、日常生活のあらゆるコミュニケーションで障壁となり得ます。

    知識の呪縛
  • グーグル効果

    グーグル効果とは グーグル効果(Google effect)とは、情報を記憶するよりも、その情報を見つける方法や場所を記憶する傾向のこと。そのため、検索エンジンの多用により、情報を記憶せずに忘れてしまう現象と言われています。 これは、何かを「知る」ことよりも、「どこでその答えを見つけられるか」を知っていることのほうが重視されるため、記憶することの意味が低下してしまうことから生じるとコロンビア大学のベッツィ・スパロウらが2011年の論文で発表しました。 この研究では、現実世界の情報に関しては記憶力が低下することはなく、あくまでオンライン上の情報に関してのみ発生すると言われています。

    グーグル効果
  • 家具の裏側

    家具の裏側とは 家具の裏側(Back of the dresser)とは、目に触れない部分でも、高い品質基準を満たすべきとした考え方のこと。 Apple創設者であるスティーブ・ジョブズが雑誌インタビューで回答したエピソードがその由来です。 美しいタンスを作るとき、壁に面していて誰にも見られないとはいえ、背面にベニヤ板を使うことはないでしょう。たとえ壁に面していて誰にも見られないとしても。 夜、ぐっすり眠るためには、美的センスと品質が最後まで貫かれていなければなりません。 スティーブ・ジョブズ 上記の棚を壁沿いに設置した場合、背面を目にすることはありません。 そのため、目に触れない背面を低品質の板にすることでコストを抑えているわけですが、スティーブ・ジョブスとしては、これがどうしても許せないということです。 確かに、apple社の製品は表も裏も美しいものです。 ジョブズは、製品の外観の美しさ

    家具の裏側
  • 紅茶の違いのわかる婦人

    連続して正解する確率 このように、連続して正解する確率は回数を重ねるごとに少なくなっていきます。 50%や25%ならば、当てずっぽうで偶然正解することもあるでしょう。 しかし、5杯連続正解は3.125%、6杯連続正解は1.5625%です。これを偶然正解できることはなかなかありません。 では、どこまでが偶然なのでしょうか。 一般的に統計学の世界では、5%が有意水準と呼ばれる基準点になっています。 つまり、5%を切ることがあれば、それはもはや偶然の正解ではなく、ミルクティーの味の違いを判別できているとみなします。 今回の実験では5杯連続正解の確率が3.125% になるので、統計学上は5杯連続正解した時点で、それは偶然ではなく、味を判別できているということになります。 もちろん当に、たまたま3.125%の連続正解を引き当てた可能性も残っているので、少々強引な解釈に思えるかもしれません。 しかし

    紅茶の違いのわかる婦人
    rusubandaisuki
    rusubandaisuki 2024/02/12
    ミルクティーを作るときに紅茶にミルクを注ぐか、ミルクに紅茶を注ぐかによって味に違いがあることを統計学的に証明した実験「紅茶の違いのわかる婦人」を解説した記事です。