会見に応じるローマ法王庁(バチカン)の外相に当たるドミニク・マンベルティ外務局長=バチカン市庁舎で2009年3月12日午後1時45分、藤原章生撮影 【ローマ藤原章生】ローマ法王庁(バチカン)の外相に当たるマンベルティ外務局長は15日からの初訪日を前に12日、毎日新聞などと会見した。局長は、先進国の中でも外国人受け入れが遅れている日本の現状について「移民は人口安定国にとっては深刻な問題だが、融和や共生は(国民が)人間的な成長をする上で大きな機会となる」と語り、積極的な受け入れを促した。 局長は「日本は9~10世紀の中国との交流、明治前後の西欧との出会いで大きく発展した。外国人との融和、共生は文化、経済面で得るものが大きい。アジア、世界における日本の役割を考えた場合、とても重要なことだ」と強調した。 日本に滞在する外国人には、南米の日系人やフィリピン人を中心にカトリック信者が多く、こうした事情