先週公開の前編では、第二派・第三波フェミニズムの流れと、トランスジェンダーが「人権」のひとつとして認められるまでの経緯について解説した。 軽くおさらいすると、 まず第一派フェミニズムにおいて市民権における男女平等が達成され、第二派フェミニズムにおいては性革命を通じて「心の性別」(ジェンダー)という概念が強く否定されるに至った。そこからさらに発展した第三波フェミニズム(含むクィア理論)は、「心の性別」だけでなく「身体の性別」も虚構であると主張し、ついには男らしさ・女らしさという内面(心)の問題だけでなく、物質的・身体的な性別も自由に自己決定されるべきだという考え方が浸透していった。 引用:日本人が知らないトランスジェンダーの歴史…というお話について、1940年代から1990年代までのおよそ50年ほどの歴史を簡単にまとめさせて頂いた。 後編となる本稿では、女性用スペースの利用、トランスジェンダ