ウクライナに対するロシアの侵攻(ロシアが言うところの特別軍事作戦)のニュースが欧米諸国や日本のメディアを席巻し、多くの人々がロシアへの怒りを露わにし、ウクライナに同情し、即時停戦を願っている。 しかし、ウクライナ情勢についての情報が氾濫し、ウクライナ情勢にだけ関心を注ぐことで、国際情勢に対する無知はむしろ助長され、ウクライナ以外で続いている不義はますます黙殺されているようである。 イスラーム国がシリア軍兵士30人以上を殺傷「今世紀最悪の人道危機」に苛まれていると言われて久しいシリアでは、国際テロ組織のイスラーム国が3月6日、シリア軍兵士30人以上を殺傷するという事件が発生した。 国営のシリア・アラブ通信(SANA)や英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、事件が発生したのはシリア中部ヒムス県のタドムル市近郊の第3石油輸送ステーション(T3)東の街道。 タドムル市は、U