北九州市は18日、同市八幡東区高見の板櫃(いたびつ)川で、奇形のツチガエル46匹が見つかったと発表した。 市は専門家による検討委員会を設け、原因究明を進める。 市によると、同区の市立自然史・歴史博物館に5月、市民から「片方の足がないカエルがいる」と連絡があった。学芸員が同月、河川敷の約20メートルの範囲で90匹を捕獲したところ、45匹が左右いずれかの後ろ足が付け根からなかったり、部分的に欠けたりしていた。今月11日にも市環境局職員が同じ場所で7匹を捕獲し、1匹に同様の異常があった。 いずれも今春にオタマジャクシからカエルになったとみられる幼体で、体長2〜3センチ。市は原因について、化学物質による変形や遺伝子異常、ほかの生物に食べられたことなどが考えられると説明。川の水や泥に含まれる化学物質を調べている。