坂本龍馬の兄権平の長女に春猪がいます。龍馬と春猪の年齢は8つしか離れていなかったので、兄弟のように仲がよかったようです。この春猪と結婚して権平の養子となった人物が坂本清次郎で、彼は、結婚後、維新直前に脱藩して龍馬の海援隊に参加しますが、龍馬の清次郎に対する評価はよくなかったようです。 妻子を残して脱藩した清次郎に対しての龍馬の評価は著しく、龍馬の姉の乙女の手紙には「何も思惑のない人」と書いている。(Wikipedia) 度量が広いというイメージがある龍馬ですが人を見る目は厳しかったようですね。この原文が面白いので紹介します。 同人も兼而御申越ニてよろしき人物としてよろこび候所、色々噺聞候所何もをもわくのなき人ニて、国家の御為命すてるにくろふハせぬ位なものニて、当時私ハ諸生五十人斗ハつれており候得ども、皆一稽古も出来候ものニて、共に国家の噺しが出来候。 清次郎ハただつれてあるく位の事ニて