「福岡の西海岸」、「福岡の湘南」とも評される福岡県糸島市。福岡市の中心部まで電車や車で約30分という好立地ながら、海や山に囲まれた自然豊かな環境で、近年人気沸騰中のエリアだ。そんな地に古民家を購入し、リノベーションして、妻と子供2人と新たなくらしをかたち作っている人がいる。池尚大(しょうだい)さん(39歳)。デロイトトーマツベンチャーサポート(株)に勤め、「ローカル発のイノベーション」を目論む傍ら、週末は子供と海や山で過ごす。そんな理想的な暮らしにたどり着くまでの背景とは? 地方の方がやれることが大きくておもしろい 大阪出身、大学も関西で過ごした池さん。就職先の(株)リクルートでの配属先も関西で、6年間、関西圏のスクールを相手に営業に従事した。その後、東京の事業開発室に転勤するも、今もイントネーションに関西弁がにじみ出る池さんにとって、心の故郷は大阪だ。 「今も実家や一族は大阪ですからね。