遂に魔大陸に突入!!! そこに迫りくるガレマール帝国軍。 絶体絶命の光の戦士。 そこに現れてのはイゼル。 彼女は生きる大義を失った。 彼女は「竜と人との融和」という理想、大義を持ち行動するものの、聖竜から真実を告げられた際、その幻想を砕かれ、その身に降ろした蛮神が“聖女シヴァ”ではなく、彼女自身の幻想の産物だったという事実、己の大義が虚構であったと知った。 彼女には仲間がいなかった。 異端者の大部分は、格差への不満や恨みをとにかくぶつけたいという動機で行動しており、本気で竜と人の融和を考えていなかった。 彼女には何もなくなった。 ただ、それでも。 それでも心の底から叶えたい祈りがあった―― 「これまで、自分の主我のために、多くの犠牲を出してきた。 結局私は、凍えた身体を温めるための、仲間が欲しかったのだ…… そのために、大義を創った。 許して、シヴァ。……そして、フレースヴェルグ。 それで