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ブックマーク / gitanez.seesaa.net (405)

  • "Human Information Interface lab"を開設: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 先日の「ブロガーズ・ネットワークかぁ。」で、複数のブロガーの力を集結することで単なる足し算以上の効果を狙うブログ・ネットワークについて、ちょっと触れてみました。 というわけで、ブロガーを集めたポータルが簡単に作れるエディタで、さっそく、ヒトと情報のインターフェイスを研究するポータル、"Human Information Interface lab"を開設してみました。 Human Information Interface lab:http://www.edita.jp/hiilab/ エディタ:http://www.edita.jp/ まだ、参加者は僕1人ですが、興味のある方は、ぜひ参加申し込みをしてみてください。

  • 脳は空より広いか―「私」という現象を考える/ジェラルド・M・エーデルマン: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 2007年最初の書評はこれから。 『脳は空より広いか―「私」という現象を考える』は、脳神経科学者ジェラルド・M・エーデルマンが、神経細胞群選択説=TNGS(Theory of Neuronal Group Selection)とダイナミック・コア仮説により、意識とクオリアの謎に迫る一冊。 年末に読んだニコラス・ハンフリーの『赤を見る―感覚の進化と意識の存在理由』も面白かったが、こちらもより理論的な視点で「意識とは何か」というテーマを考察していて、非常に興味深かったです。 どちらもページ数にして200ページに満たないものなので、むずかしいテーマながらも最後まで一気に読める点でもおすすめ。 神経ダーウィニズムさて、エーデルマンが提唱するTNGSという理論は、ダーウィンの進化論に

  • ブロガーズ・ネットワークかぁ。: DESIGN IT! w/LOVE

    確かに最近、isologueやネタフルなどの著名ブログで、Agile Media Networkなるものが掲載されていて、これ、なんだろう?って思ってたんですよね。もちろん、こうした広告ベースのものだけじゃなくて、Webdogさんなんかも参加されているONEDARI BOYSみたいな形態もありですよね。 ネットワーク全体の組織化を考えた場合に、個と全体のあいだを取り持つ意味で、こうしたクラスターが形成されるのが必要かななんてことを、最近、「Arrivederci al prossimo anno!」で書いたダーウィン的な"集団的思考"だとか、ジェラルド・M・エーデルマンの「神経細胞群選択説(Theory of Neuronal Group Selection)」みたいなものを参照しながら、考えていたんですよね。 これも僕にとってはテーマの1つです。 とはいえ、僕のブログって結構書いている内

  • ダイナミック・コア: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 ダイナミック・コアは、脳神経科学者ジェラルド・M・エーデルマンのグループが提唱したTNGSで使われる用語で、脳内で機能クラスターとしてふるまう「相互採用する系」を示す。主に視床-皮質系で営まれ、コアは信号を主にコア自身の中でやりとりをし、その再入力性の信号のやりとりが意識状態を生み出すと考えられている。 ダイナミック・コアの再入力性の神経活動は、外界や脳自体の信号を、それらクオリアの感じる状態、つまり、「X(ヒト、コウモリ等々)であるとはどのようなことか」へと「現象変換」する。(中略)ダイナミック・コアの活動からクオリアへ、という現象変換が起きるということは、コアの神経活動によって高次元の識別がもたらされるということであり、言い換えれば、コアの活動なくして高次元の識別はない

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    s1090018 2007/01/02
  • 神経細胞群選択説(Theory of Neuronal Group Selection): DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 神経細胞群選択説=TNGS(Theory of Neuronal Group Selection)は、脳神経科学者、ジェラルド・M・エーデルマンのグループが提唱する、中枢神経系の多様性と統合性を説明する脳の大局論。 以下の3つの原理からなる。 発生選択:胎児の脳が一応の解剖学的構造を整えるまでの期間に発育していくニューロンが後成的な影響を受けながらさまざまな結合パターンのレパートリーを構成するプロセス。経験選択:主要な解剖学的構造ができあがった後に、個体が行動するなかで環境からの様々な入力を得ながら、シナプス結合に多彩な結合強度を生み出していくプロセス。再入力:時空間的相関および意識の統合性を可能にする最重要プロセス。 エーデルマンは、脳をコンピュータやチューリングマシンに

    s1090018
    s1090018 2007/01/02
  • 自分で学ぶ未来へ。: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 まずは皆様、あけましておめでとうございます。 Felice Anno Nuovo 2007!! 今年も DESIGN IT! w/LOVE をよろしくお願いいたします。 学習への期待さて、今年の目標など書こうと思ったりもしましたが、どうも細かい目標設定などは覚えてられない性格で、どうせ1ヵ月後くらいには完全にリセットされていそうなのでやめました。 代わりに、というわけでもありませんが、ちょっと「学習」というもの、そして、それに対する僕の期待のようなものについて書いてみたいと思います。 年が明けて、僕はmixiの日記に、「明けましておめでとう」という日記を書くのに、その言葉を他のいろんな国の言葉で書いてみたいと思いました。最初はフランス語、イタリア語くらいを想定していたんです

  • Arrivederci al prossimo anno!: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 2006年は、このブログを通じて、様々な方に出会え、そして、いろいろとお力添えをいただきました。当にありがとうございます。 2007年まで、あとわずかですが、来年もまた、よろしくお願いいたします。 さて、2007年の研究テーマはこれ。"集団的思考"です。 Web2.xを考える上でも、ブランディング、しいては、企業における組織の活性化などを考える上でも重要なテーマに挙げられるのではないかと考えています。 しかし進化は、聡明とはいえないが、おそろしく強力である。そのパワーの源は、長い年月をかけて、複雑な環境の中で行使される自然選択にある。ダーウィンが発展させたこの考え方は、彼の持論である"集団的思考"という概念に根差している。「集団的思考」とは、「機能しうる構造(形態)や生物

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    s1090018 2007/01/01
  • 赤を見る―感覚の進化と意識の存在理由/ニコラス・ハンフリー

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 ニコラス・ハンフリーの『赤を見る―感覚の進化と意識の存在理由』は、スクリーンに映し出された赤い光を見るという行為の中に生まれる感覚とその性質、それが進化してきた過程を探りながら、人間の意識の謎に迫ろうという大変おもしろい試みを、実際に2004年春にハーヴァード大学で行なわれた講演をベースに再構築して書かれたです。 昨日の「主観、客観、そして、クオリア」というエントリーでも紹介しましたが、最後まで読み終わりましたので、あらためて紹介させていただきます。 サザーランドの「意識の定義」書は、イギリスの心理学者スチュアート・サザーランドが1989年に行なった、次のような意識の定義からはじまります。 意識とは、興味深いがいわく言いがたい現象である。それが何であり、何をなし、なぜ発

  • 主観、客観、そして、クオリア: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 先日、買ったニコラス・ハンフリーの『赤を見る―感覚の進化と意識の存在』というがこれまた興味深いでした。 いま3分の2くらい読み終わりましたが、タイトルにあるとおり、「赤を見る」という行為の中で生まれる、自分は「赤をしている(reding)」という感覚の観点から、意識の謎に迫ろうとしています。感覚の進化を追いながら。 一人称と三人称、主観と客観このでは、S(主体、SubjectのSですね、きっと)という主人公がスクリーンに映った赤を見ることからはじまる単純でありながら、「感覚とは何か」「意識とは何か」という視点からみればとても複雑な物語を中心に、考察が進められます。 Sがスクリーンに映った赤を見た際の感覚と知覚の関係って普通はこんな風に考えられていると思います。 スクリ

  • 意外と厚いマーケティング2.0の壁: DESIGN IT! w/LOVE

    嗜好の一致ではなくネットワーク構造が出会いの確率を決めているこの一文の前にはさらにこんな文章もあるんです。 ネットワークはもともと趣味や嗜好という、属性の共通性で作られているものではありません。今までの解析からわかってきたことは、嗜好の一致ではなく、ネットワーク構造が出会いの確率を決めているという事実なのです。 これ、あらためて認識させられると、結構、ぎょっとします。 つまり、遠くの理想の女性(男性)よりも、近くにいるそれなりの女性(男性)のほうが出会いに結びつく可能性が高いということです。中身がどうでもいいということにはなりませんが、中身よりも「近くにいる」などの構造が優先されるということです。 これ、マーケティング的に考えると結構ヤバイし、あと、Webサイトをデザインする上でも結構ぎょっとする話です。 だって、商品の魅力どうこうより手に入りやすさだとかが優先されるってわけですよ。入手の

  • ユーザー中心のデザインの7つの原則ほか、ユーザビリティに関する原則あれこれ: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 昨日から読み始めたドナルド・A・ノーマンの『誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論』。ようはユーザビリティと認知科学の関係について知っておきたいなと思ったわけですが、やっぱりISO9241だったり、ニールセンが提唱しているユーザビリティの原則と近いものがありますね。 ドナルド・A・ノーマンのユーザー中心デザインの7つの原則まず、ドナルド・A・ノーマンが難しい作業を単純なものにするための原則としてあげているのがこの7つです。 外界にある知識と頭の中にある知識の両者を利用する作業の構造を単純化する対象を目に見えるようにして、実行のへだたりと評価のへだたりに橋をかける対応づけを正しくする自然の制約や人工的な制約などの制約の力を活用するエラーに備えたデザインをする以上のすべ

  • 「「ウェブセンタリングマーケティング」への違和感」に対する共感: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 禿同です。 いや、TAKAHIROさんが「「ウェブセンタリングマーケティング」への違和感: mediologic.com/weblog」というエントリーで書いてらっしゃる話のことですよ。 僕がいいたいのは、ウェブが中心だろうが、周縁だろうが、テレビが中心だろうが、周縁だろうが、それぞれのメディアがどの位置にあるか、なんてのは定式化されるもんでもない。また、それらは個々のマーケティング課題によって変わるもんだし、やっぱし、消費者の購買行動から仮説を作って、コミュニケーションプランを立てて、どのようにメディアを使うか、の順番でかんがえるべきだ。なのでいつも「ウェブが中心」であるはずではない。 なぜ方法から議論をはじめるのか? まずは目的ありきなのではないかの?ってことです。 ま

  • ヒューマンエラーじゃなくてデザインが悪いんです: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 そうそう。ヒューマンエラーじゃなくてデザインが悪いんですよ。 だんだんと真実は明らかになってきた。私は、ヒューマンエラーや産業事故の研究をするようになった。そしてわかったのは、人がいつでも不器用に行動するとは限らないということだった。いつでもエラーをするわけではない。エラーをするのは、その物がよく考えられていなかったり、デザインが悪かったりするときなのである。それなのに、いまだにこの世の中で起こったことはみなヒューマンエラーのせいであるとされているようだ。 ユーザビリティについて考える際、何より大事なのはデザインに関わる人が、デザインの良し悪しによっては使い人がエラーを起こすことがある、使う人の行動が不器用な感じになってしまうことがあるってことをどれだけ自身の問題として意識

  • 欲望解剖/茂木健一郎、田中洋: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 1つまえのエントリー「マーケティングという問題意識」でまえがきを紹介しましたが、『欲望解剖』をあっという間に読み終わりました。2時間くらいでしょうか? ちょうどいま考えていること、悩んでいることにフィットする内容だったからでしょうね。いわゆるマーケティングのじゃない視点から、そして、僕がこれからのマーケティングってこうでしょと思っている視点から、マーケティングというものを語ってくれていたので、非常に面白かったです。 ちょっと内容を紹介しておきましょう。 脳科学の視点このは脳科学者である茂木健一郎さんと、法政大学大学院ビジネススクールの教授である田中洋さんの共著ということで、それぞれが別々に書き下ろした2つのパート+対談のパートという3つのパートで構成されています。 まず

  • マーケティングという問題意識: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 やっぱり買ってよかった、と、この一文を読んだだけでも感じられます。 以下は、茂木健一郎さん、田中洋さんの共著『欲望解剖』のまえがきに寄せた茂木さんの文章からの引用。 科学や芸術は、人間の質を理解する上で欠かすことのできない知的ツールである。人々の欲望が社会の中でどのようにネットワーク化され、流通し、伝播していくのか。そのような仕組みを解き明かそうとする「マーケティング」という問題意識も、また、普遍的な人間性理解のツールとして重要度を増しつつある。 最近、個人的にはマーケティングだとか、Webだとかに関する世間的な認識に対して、実は失望していたりしています。マーケティングに対しても、Webに対しても、どうも浅く表面的な認識のみで議論されている気がしていて、手軽に楽しめるわか

  • 「やっぱコンテンツでしょ」という言葉の背後にある誤解: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 企業のWebサイトを使ったマーケティング、ブランディングの話をしていると、「やっぱりコンテンツでしょ」という結論に落ち着くことがあります。 でも、それってあやしいと思うんです。 それはマーケティングで「やっぱ商品でしょ」というのと似てるわけで、じゃあ、その言葉が正しいかというと必ずしもそうじゃないわけです。 「やっぱ商品でしょ」といえる商品を作れる企業とそうでない企業なんで、「やっぱりコンテンツでしょ」とか「やっぱ商品でしょ」という結論が必ずしも正しくないのかといえば、たとえ、そう結論を出したからといって、「やっぱコンテンツ」とか「やっぱ商品」といえるのようなものが必ずしも作れるわけじゃないってのがまず第1点。 当たり前ですけど、いい商品が売れるってことを知るのと、実際にそ

  • 想像力とは間違いを創造的に活用することに他ならない: DESIGN IT! w/LOVE

    茂木健一郎さんは『クオリア降臨』のなかで次のように書いています。 物質である脳から意識という主観的体験の個別が生まれるミステリを解明しようとしている現代科学は、徐々に、文学が従来扱ってきた領域に接近しようとしている。その、科学と文学の汽水域の中に、科学の未来も、そして恐らくは文学の未来もある。 と。 科学と文学『クオリア降臨』を読んだのはもう1年以上も前のことですが、ずっとこの文章が気になっていました。よくある理系だ文系だという議論が無意味に感じてしまうのは、この言葉に対する共感があるせいだと思っていました。数学者であるロジャー・ペンローズが意識や心、そして、量子重力論を語るのに、計算不可能性をもちこむことに惹かれるのきっと同じ理由なのだと思います。 そして、先日読んだ『生命記号論』にもこんな心を惹かれる言葉がありました。 失敗をしてしまう傾向は、この世界におけるすべての発展の根底に横たわ

  • 私的インフォメーション・アーキテクチャ考:15.インターフェイスの質量: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 まずはこの図を見て下さい。なんだかわかります? 答えは後ほど。 義歯の違和感さて、僕は、鉄製のスプーンやフォークがちょっと歯に触れた時の感覚がたまらなく嫌いです。スプーンがちょっと歯に当たったりすると、まるで歯全体が金属になったような違和感を感じたりする。それは普段、意識することのない歯の質感をあらためて意識させられるからかもしれません。 義歯の違和感というのは、平凡な僕らでさえ、歯の潜在する機能を発見できるような、それによって身体の内と外の関係を変えていけるような、そういった道具というわけだ。歯の質量は、義歯の違和感によって再発見され、それによって僕たちは、改めて違和感を避けるような噛み方をしたり、咀嚼の仕方を工夫する。(中略)いずれにせよ、違和感の発見によってインターフ

  • ブランドの肌触り: DESIGN IT! w/LOVE

    今日、MarkeZineの編集部の方と打ち合わせをしていて、ブランドとWebユーザビリティの関係についての話になりました。 とある会社さんでは、Webのユーザビリティを考える際に、ブランドとの関係を考慮に入れるそうです。 確かにそれは一理あるなと思いました。前から書いているように、ブランドの価値はユーザーがブランドに接するあらゆるタッチポイントでの総合的な評価によって築かれます。様々なブランド体験がユーザーのなかであわさった形でそのブランドの評価が決まります。当然、そこにはWebでの体験も含まれるでしょう。 ブランドにはそのブランドなりの肌触りみたいなものがあると思います。 ぬいぐるみクマのようなやわらかな触感もあれば、女性の肌のようななめらかな肌触り、シルクのような冷たい感触、ツイードのジャケットのようなざっくりとした温かみのある素朴な感触などもあるでしょう。そうした肌触りが感じられるブ

  • 私的インフォメーション・アーキテクチャ考:13.言葉の前に・・・、言葉の後に・・・: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 意味ははじめからそこにあるのではなく、どこかの時点で生起した起源をもつ。そのことは前回の「私的インフォメーション・アーキテクチャ考:12.意味の生成」で触れました。 意味生成のエンジンでは、意味の生成の原動力となるのは何か? 好奇心と答えることも1つの手でしょう。しかし、では、ヒトはなぜ好奇心を駆り立てられ、意味の生成にエネルギーを費やすのか? ジェスパー・ホフマイヤーは『生命記号論―宇宙の意味と表象』の中でこんな風に書いています。 この分裂は人間の欲求の鍵をも握っている。その分離を再びもとの一体のものにまとめあげたいという熱望こそが、人生そのものである。(中略)この分裂に由来する欲求こそが、世界に意味を与え、私たちに意味を求めさせるものだ。私たちはすでに持っているものを欲