「これは、藍染めの三重織でつくられたものです。経年変化といって、月日を重ねるごとに少しずつ、色や風合いが変わっていくんですよ。」 ブルーのシャツを手にとってみたら、店長の渡辺さんがそんな説明をしてくれた。 麻を織り上げたワンピース、柔らかい綿のストール、涼しげなマンガン絣のパンツ。これを着てどこかに出かけたくなるような、わくわくする春服たち。 ここは、素材や製法にこだわった服をつくり販売している「群言堂(ぐんげんどう)」というブランドのお店です。 全国に24店舗ある直営店で働く、販売スタッフを募集します。 「群言堂」の服づくりが行われている本社は、島根県の世界遺産、石見銀山の町並みの中にある。 今から25年前に、大吉さんと登美さんという石見銀山に住まうご夫婦が立ち上げた。 「中国の古書のなかに『服薬』という言葉があって、そこには『衣服は大薬なり』と書かれているそうです。服は心を整え、体を整