空いた時間に短時間労働し、報酬を得る「スキマバイト(スポットワーク)」が拡大する陰で、労働者からは働き方に対する懸念の声が上がっている。スマートフォンのアプリ一つでできる自由な働き方として注目を集める一方、トラブル事例の報告も。「労働者が安売りされている」と切実な声が聞かれる。(山田祐一郎) 「労働者がモノ扱いされている。企業が必要なときだけ呼ばれ、いらなくなったら切り捨てられる」。7月20日に「非正規労働者の権利実現全国会議」が東京都内で開いた講演会で、スキマバイトで働く池田真一さん(51)=兵庫県尼崎市=が自身の体験談を交え、こう訴えた。