焙煎所では、基準より焦げている豆や小石などの異物を取り除く作業などを行う=12日、港区(村田幸子撮影) 法定雇用率が4月に引き上げられた中、企業は障害者の働く場のさらなる確保や幅広い仕事を任せてやりがいを高める取り組みに力を入れている。一般的に事務やデータ入力などでの採用が多いが、商品づくりに携わってもらおうと新事業を立ち上げた企業もある。都内企業の実雇用率は年々増加傾向で、専門家は「障害者を特別枠で考えるのではなく、必要な業務内容で雇用したいと考える企業が増えてきた」と評価する。 仕事に魅力「珈琲館」などのカフェチェーンを運営する「C-United」(東京都港区)の本社1階で3日にオープンした焙煎所では、障害者雇用枠で採用された従業員の男女が和気あいあいと作業していた。 内部障害を抱える従業員の男性は、2年前まで一般企業に勤務し、一般雇用枠で販売系の接客などを担っていた。だが、障害が原因