東京医科大(東京)が医学部医学科の女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていた問題で、林文部科学相は2日、報道陣の取材に応じ、「一般的に言って、女子を不当に差別するような入試が行われることは断じて認められないと考えている」と述べた。 女子受験者だけに不利な得点操作は、2010年の一般入試に合格した受験者の男女比で、女子が4割弱と前年の2割強を大幅に上回ったことをきっかけに始まったとされ、受験者側に説明がないまま11年頃から続いていた。 林文科相は、東京医科大に過去6年の入試が適正に行われたか調査し、報告するよう求めていることに触れ、「まだ具体的な状況がわかっていない。大学からの報告を待って対応を検討したい」とした。