フック(英: hook)は、プログラム中の特定の箇所に、利用者が独自の処理を追加できるようにする仕組みである。また、フックを利用して独自の処理を追加することを「フックする」という。 処理を追加できる箇所は、元のプログラムの開発者によって、あらかじめ決められている。初期化処理や入出力処理などの直前・直後が対象としてよく選ばれる。 主に元のプログラムに対する機能追加・拡張やカスタマイズの手段として使われるほか、デバッグのための情報収集にも有効である。このような有用な使い方の反面、既存のプログラムの動作を変更できることから、悪意を持ったプログラムによって利用される場合もある。例えばOSのキー入力処理のフックを使えばキーロガーを実装できることになる。 また、元のコードそのものは書き換えなくても動作を変更できることから、ROMで提供されるプログラムのバージョンアップや修正に使われることもある。ただし