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2007年11月18日のブックマーク (3件)

  • 給食の思い出

    小学生のころは、給を残してよく昼休みまで居残りさせられたものだった。 どうしてもダメだったのが、血である。パック入りの血は毎日の献立に必ず組み込まれていて、何とも逃れようがなかった。 血を飲めずに俯く私を担任が呆れて見つめているうちに、昼休みは終わる。そんなことは頻繁にあって、おかげで私は昼休みに友達と遊んだ記憶が希薄である。 給を残した児童を拘束するのは、まったく人権を無視した扱いだと思う。実際、現在の小学校ではそんなことはほとんど行われなくなったと聞く。 担任や両親はことあるごとに、血は体にいいだの、血を飲むと背が伸びるだのと言う。しかしどうも、あのドロッとした喉越しといい、鉄臭さといい、到底受け付けられるものではなかった。 飲んだあとに口の端でパリパリに乾いて固まるのも嫌だった。 クラスのほかの子供たちが抵抗なく、むしろ美味そうにストローに吸いついているのが不思議でならなかったも

    給食の思い出
  • 「ブックマークレイプ」の恐怖 – 音極道茶室(旧アーカイブ)

    「A君(仮名)」はIT系の専門学校に通うごく普通の青年だった。 どちらかといえばおとなしく、友人も多いほうではなかった。 「A君」はかなりヘビーなネットユーザーで、学校に行っている以外の時間はほとんどネットを徘徊していた。 彼が「はてなブックマーク」を使い始めたのは、約2年前。 典型的なネガティブブックマーカーで、彼のブックマークは「これはひどい」「死ねばいいのに」といったタグで埋まっていた。 「A君」のコメントは口汚いわりに、切れ味とか小気味よさに欠けていた。 どこかズレていて、読むものに「不快感」だけを与えるようなタイプ。 2ちゃんねらー的価値観をひきずっているのが垣間見えるというのもあって、はてブ界隈ではそのネガティブコメントもスルーされる事が殆どだった。正直言って誰にも注目されていなかった。 それが「A君」を油断させていたのかもしれない。「どうせ誰にも注目されていない」という思いが

  • 誤字等の談話室 6 - お湯を沸かす

    2007.11.17 【誤字等の雑記帳 6】 日語についての話題を、とりとめもなく書き連ねるコーナー「誤字等の雑記帳」、その6です。 [お湯を沸かす] 「お湯を沸かす」という日語は間違っている。 「沸かす」とは、水を加熱して湯にすることを示す言葉である。 沸かした結果が「お湯」になるのであって、沸かす前の状態は「水」だ。 既に「お湯」になっているものを、さらに加熱してどうするのか。 従って、ここは「水を沸かす」と表現するのが正しい。 ……という説を滔滔と語る人に出会ったことがあります。 みなさん、この説明、どう思いますか? 「お湯を沸かす」は、当に「間違った日語」なのでしょうか。 いくつかの「類似例」を使って、検証してみます。 「ご飯を炊く」という日語は間違っている。 炊いた結果が「ご飯」になるのであって、炊く前の状態は「米」だ。 従って、ここは「米を炊く」と表現するのが正しい。