平日は埼玉にあるキヤノンの工場、週末は東京で日雇いバイト…… と借金返済のために働き続けた岩淵弘樹監督。出勤前に猛烈な勢いで納豆ご飯をかき込む。 (c)2007.W-TVOFFICE 雇用縮小のニュースが連日のように伝えられる今日、タイムリーなドキュメンタリー映画が公開される。映画完成後も派遣社員として働き続けた岩淵弘樹監督(1983年生まれ)の『遭難フリーター』がそれだ。キヤノンの本庄工場でプリンターにフタをする単純作業を日々繰り返していた岩淵監督のどん底生活を、2006年3月から約1年間にわたってデジカメで記録したもので、現代版『蟹工船』とも言えるシビアな内容となっている。 派遣社員として当時の月給は19万円だが、住居費や光熱費などが天引きされ、残りは12万円。そのうち6万円は借金の返済に消える。納豆ご飯や30円のソーメンを食って空腹を満たす生活だ。休日は上京してデモ行進に参加するが「
・富士山 細く優しいタッチの絵柄で人間のカルマを描く漫画。 富士山の神様は木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)だ。この美しい女神は天皇の祖先であるニニギノミコトと結婚するのだが、婚約時にサクヤヒメの実家からは姉のイワナガヒメもセットで送られてきた。サクヤヒメの父、オオヤマツミは、見所のある若者ニニギノミコトに娘二人とも妻にせよ、というつもりだったのだ。 ところがイワナガヒメがあまりに醜かったのでニニギノミコトは実家へ送り返してしまった。するとオオヤマツミは「イワナガヒメを娶れば岩のように永遠の生命が約束されたのに。おまえはコノハナサクヤヒメだけを選んだ。おまえとその子孫の命は儚いものになるだろう。」と言った。それ以来、人間の寿命は短いものになってしまった、そうだ。 人身事故を経験した電車の運転手と飛び込みそうな女の「中央線」、青木ヶ原樹海で自殺しようとする女二人の「樹海」、35年前の飛行機の墜
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