脱法ハーブというものに手を出してしまった。 後悔にまみれたその記憶を自分の手で書き表すことで、私は二度とこうしたものに手を出さないことを自分自身で確認しようと思う。 独身の頃からそういうものに興味はあり、海外で日本では禁じられている薬物に手を出したこともあった。 ただ、同行者はそれを吸ってとても楽しそうにしていたが、私には一向に効き目がなく、その体験はただ、 私に「あちらの世界」への憧れをかきたてるだけのものだった。 それには依存性はほとんどなく、何年もの間、それを欲しいと思ったこともなかったし、 一生必要ないと思っていた。ただ、「あちらの世界」への好奇心だけは私の心に根深く残ったままだった。 7年後。現在。2年ほど前に結婚して1歳の子どもがいる。 私はたまたま合法ハーブという語をインターネットで見つけ、好奇心からそれを調べた。 現在に日本では禁じられていない成分のみを用い、幻覚作用や覚醒