作品紹介 作:泉鏡花 演出:戌井市郎 演出:坂東玉三郎 天上に暮らす姫、千年にたった一度の恋 泉鏡花の戯曲の中でも屈指の名作とされるこの作品は、白鷺城(姫路城)の最上階に異形の者たちが住むという伝説に由来します。鏡花はこの伝説にその他の怪異譚を巧みに織り交ぜて、美しい異界の人と、この世の人間との恋物語を描きました。 〈美しき泉鏡花パビリオン〉 坂東玉三郎がその想いを語る特別映像と共に上映します。 ※予告映像の俳優名表記は公演当時のものです あらすじ 白鷺城の最上階にある異界の主こと天守夫人の富姫が、侍女たちと語り合っているところへ、富姫を姉と慕う亀姫が現れ、宴を始めます。その夜、鷹匠の姫川図書之助(ずしょのすけ)は、藩主播磨守の鷹を逃した罪で切腹するところ、鷹を追って天守閣最上階に向かえば命を救うと言われ、天守の様子を窺いにやってきます。 しかし富姫に二度と来るなと戒められて立ち去りますが