大阪の大動脈として毎日多くの人が利用する「Osaka Metro」御堂筋線の駅に、インパクト抜群の「蛍光灯シャンデリア」が設置されていたことを知っていますか? たとえば、以前の「心斎橋駅」には、むき出しの蛍光灯が42本もならべられた照明器具が10基、ホーム階の大空間に吊られていました。そして、2023年3月にリニューアル工事が完成した心斎橋駅にも、「蛍光灯シャンデリア」と同デザインの照明器具が、光源をLEDに換えて残されています。 そもそも、なぜあんなユニークなデザインの「蛍光灯シャンデリア」が、地下鉄の駅に設置されたのか。また、リニューアル後も心斎橋駅に同じデザインの照明器具が残された理由は? 謎を解明すべく、「Osaka Metro」(本社:大阪市西区)と、大阪公立大学教授・建築史家の倉方俊輔さんに訊きました。 ■ はじまりは「大大阪時代」を反映する豪華絢爛な地下鉄の大空間 1933