ローマの Caffarella 公園で先月の14日、14歳の少女がレイプされた。間もなく2人の若いルーマニア人が検挙された。人々の間にはルーマニア人を犯罪者視する風潮が高まり、新聞は「ルーマニアの獣どもが捕まった」と書き立てた。 しかし、先週になって、DNAテストの結果、彼らが無実であることが分かった。国中が外国人排斥に沸き立っていたイタリアは、自分たちがいとも簡単に民族的偏見の罠に陥っていたことを思い知らされ、愕然としている。と、ロイター電 "Rape inquiry sheds light on racism in Italy" が報じている。 イタリアを日本に、ルーマニアを中国か韓国に置き換えれば、何年か後のブログ記事がもう書けたようなものだ。そう思って読み返せば、決してすべての人が民族差別に堕していたわけでもなく、また逆に、すべての人が今、反省しているわけでもないことが察せられる。