菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で、今回の北朝鮮との協議で、北朝鮮側から、拉致被害者の入国の有無や生活環境などを具体的に調査しているとする一方、『現時点で、客観的で明白な資料は発見できていない』と説明があったことを明らかにしました。 この中で、菅官房長官は、29日まで、ピョンヤンで行われた拉致被害者らの調査を巡る北朝鮮との協議について、「北朝鮮からは、拉致被害者の調査では、『個別の入境の有無や経緯、生活環境などを調査している。被害者が滞在した招待所の跡などの関連場所を改めて調査するとともに、新たな証人や物証などを探す作業を並行して進めている』と説明があった」と述べました。 そのうえで、菅官房長官は、「日本側からは、どのような方法で調査を進めているのか、さまざまな角度から詳細な質問を行ったが、北朝鮮側からは、『これから調査を深めていく段階で、途中段階で臆測を招くような説明は避ける。現時点で