二輪車離れを打破しようとヤマハ発電機が企画した女性向け講習会=6月、長野県軽井沢市 国内の二輪車販売の落ち込みが止まらない。今年1〜6月期の国内出荷台数は、前年同期比22.1%減の20万5678台で、このままのペースで推移すれば年間約40万台となり、ピーク時(1982年)の8分の1にまで市場が縮小する見通しだ。価格上昇や駐車場不足に加え、金融危機に伴う消費不況が追い打ちをかけた。メーカーも女性ライダーをターゲットにしたイベントを開催するなどユーザー層の拡大を目指すが、市場回復の切り札は見当たらない。 日本自動車工業会によると、二輪車の国内販売は1982年の328万5327台をピークに下がり続けている。80年代に入り、高校を中心に二輪車通学を規制する動きが強まったことで、通学用途が減少。2006年6月に施行された改正道路交通法により二輪車の駐車取り締まりが強化、駐車場不足が顕在化したこと