【読売新聞】編集委員 川島健司 これ以上、悲しい死を迎える女性が増えないでほしいと願っている。9月13日にテヘランを訪れていたイラン西部在住のマフサ・アミニさん(22)が、頭髪を覆うスカーフ(ヘジャブ)の着用の仕方が不適切だとして、
![もう見たくない「悲しい死」…広がるか、イラン女性のサッカー観戦](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/53e4f14451c0e86ef17f1fd9752048fea487a961/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.yomiuri.co.jp%2Fmedia%2F2022%2F09%2F20220928-OYT8I50042-1.jpg%3Ftype%3Dogp)
【読売新聞】 「日本の現代物理学の父」と呼ばれる仁科芳雄の新たな評伝が出ました。戦時中、陸軍の原爆開発に協力したと言われてきましたが真実はどうだったかという点はもちろん、科学の発展に果たした仁科の役割や科学と社会のあるべき関係など、
【読売新聞】ローマ支局 笹子美奈子 バルカン半島中部に位置する小国コソボには、郷土料理のパンケーキ・フリアがある。原料は小麦粉、バター、ヨーグルト、塩と水だけ。クレープのような生地をミルフィーユ状に何層も重ねて焼く。 3月中旬、南西
最新の研究成果をいち早く紹介する海外の学術誌の購読料が値上がりし、大学の図書館などで定期購読を見直す動きが広がっている。大学の研究者が世界の最前線を知る機会を失い、研究力が弱くなりかねないと懸念する声が高まっている。(稲村雄輝) 全国の大学で、購読する学術誌を減らす動き 九州大付属図書館は2020年から、英国とドイツを拠点とする学術出版大手シュプリンガー・ネイチャーの学術誌のうち、オンラインで読める「電子版」の購読契約を大幅に見直した。それまで約1600誌を自由に読める契約を結んでいたが、このうち大学の研究者に読まれる頻度が高い66誌に絞り込んだ。 購読料の値上がりで、電子版購読の約6億円の予算を1億円ほどオーバーする恐れがあったという。大学の研究者になるべく多くの学術誌を提供し、研究の参考にしてもらいたいが、同図書館の堀優子課長は「予算不足でやむをえなかった」と説明する。 同じ動きがここ
ブリュッセルのEU本部にも近いフリッツの屋台「メゾン・アントワーヌ」。長引くEU首脳会議の合間に、メルケル独首相が訪れたことでも有名な人気店だ。ベルギーにはこうした屋台が5000店もあるという(16日)=横堀裕也撮影 【ブリュッセル=横堀裕也】フライドポテト「発祥の地」はどこか――。本家を自任し、「フライドポテトを巡る食文化」の国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録への準備を進めるベルギーに対し、隣国のフランスメディアが最近、挑戦状をたたきつけた。 「フライドポテトはベルギー生まれではない。ノン」。1日付の仏主要紙フィガロ(電子版)の見出しは、ベルギー国内で驚きを持って受け止められた。記事は美食研究家がインタビューに答え、「フライドポテトは19世紀初頭にパリで登場し、中産階級を中心に広まった」と指摘した。 これに対し、ベルギーの主要紙ル・ソワール(電子版)は同国にある「フライ
東京都千代田区の区立図書館のホームページが11月上旬にサイバー攻撃を受けてから、1か月近く閲覧できない状態となっている。 区によると、個人情報の流出は確認されていないというが、区内の五つの図書館でインターネット上で蔵書検索や本の予約ができず、利用者からは困惑の声も上がっている。 区によると、11月7日夜、図書館ホームページの利用者がアダルトサイトに誘導されるなどの事態が発生。システム運営会社が調査したところ、パスワードを手当たり次第に入力する「総当たり攻撃」を受け、プログラムが不正に書き換えられたことが判明した。 攻撃を受けたのはホームページを管理するシステムで、利用者情報を管理するシステムに被害はなく、個人情報の流出は確認されていないという。区は、ウイルス駆除などのため、11月8日以降、公開を停止した。 区によると、図書館のホームページのシステムを構築したのは約10年前で、来年3月にシス
近畿大が整備を進めている図書館(中央の2階建ての建物群)と24時間対応の自習棟(左)(2016年12月、大阪府東大阪市で) 近畿大(大阪府東大阪市)は4月、蔵書約7万冊のうち、漫画が30%以上の約2万2000冊に上る図書館を新設する。 学術書が主体の大学図書館では珍しい。24時間利用できる自習棟も併設。近大は「若者の読書離れが進む中、漫画を入り口に学生の知的好奇心を刺激したい」としている。 2013年度から進める総事業費400億円のキャンパス整備計画の一環で、学内の中央図書館分室(2階建て)として建設。学生らが集まって議論できる25の小部屋を様々な向きに配置し、それらを結ぶ放射状の廊下に書棚を並べる。 編集工学研究所(東京)所長の松岡正剛さんが蔵書を選び、1階に学術書など約3万冊、2階に世相を映す漫画や新書、文庫本約4万冊を置く。著者やジャンルで分類せず、棚ごとに「文学をマンガする」「近大
全世界を驚かせたボブ・ディランのノーベル文学賞受賞。日本のフォークシンガーにも影響を与えたほか、村上春樹氏らの文学作品にもその名前は多く登場する。ファンが多い日本では歓迎ムードが広がっている一方、欧米では文壇から批判や疑問の声も上がっているという。なぜ、ミュージシャンがノーベル文学賞を受賞したのか? ボブ・ディランの詩の研究を続けている原成吉氏が解説する。 なぜミュージシャンなのに文学賞? 今年のノーベル文学賞が、アメリカのシンガー・ソングライター、ボブ・ディランに決定したというニュースを聞いて、この選考委員会はなんて粋なことをするのだろうと思った。 受賞理由は、「アメリカの伝統音楽にのせて新しい詩の表現を創造した」ことにあるという。ロックを聴いて大人になり、アメリカ詩を愛読し、そのコトバを届けてきたぼくのような人間にとってはうれしい限りだ。 でも、どうしてミュージシャンが文学賞なの? そ
本書は、アダム・スミス(1723~90)を主人公としつつも、彼とその先輩であるデイヴィッド・ヒュームが構想した人間学を、当時の文脈に横たえて語った「思想の伝記」である。 ヒュームとスミスの矛先は、当時の教条的な聖職者勢力や独占利益をむさぼる商人たちに向けられた。『国富論』で「スミスの伝えたかったメッセージは、……はっきりしている。地主階層と商人階層が政策および統治において幅を利かせている国では、上に立つ者たちを啓発することによって公共の利益を守るのは、経済の原理を解する者たる哲学者の役目である」。 『国富論』は、スミスを経済学の祖という地位に押し上げる。「われわれが食事にありつけると思うのは、肉屋や酒屋やパン屋が慈悲の心を持っているからではなく、彼らが自分たちの利益のことを考えているからだ。人は向こうの人情に訴えるのではなく、自己愛に訴えるのであって、自分が何を必要としているかではなく、向
昭和期に製造されたモノコックという車体構造の旧式バスが、ファンの間で注目されている。 撮影や乗車を目的に、インターネットを通じて全国から人が集まり、専門誌が貸し切りツアーを組む例も。バス会社や自治体は「地域に埋もれた観光資源」と売り込みに励んでいる。 北海道北部の士別市にあるバス会社の士別軌道では、日野自動車が1982年に製造した「RC」という型式の車両を、平日の朝に1日1便、走らせている。大きなエンジン音と、鋲(びょう)がむき出しの車体が特徴だ。7月上旬、東京都町田市から見に来たという会社員男性(46)は「頑丈な作りと重厚なサウンドは、昭和の郷愁を感じさせる」と熱く語った。 バス会社やメーカーによると、モノコックバスは、窓を大きくしにくいといったデザイン上の制約が多く、古い車両を入れ替える際に徐々に姿を消していった。日野自動車は61~84年に数千台のRCを製造したが、営業運転している車両
明治初期、小学生用の教科書「小学読本」を印刷するために作られた版木23枚が米子市内で見つかった。表紙の内容から、1874年(明治7年)頃に鳥取市の書店「龍淵堂」が県内で初めて印刷した教科書の版木の可能性があるという。版木は拓本12枚とともに、米子市中町の市立山陰歴史館で7月6日に始まる企画展「すりもの 刷物」で公開される。 版木は、同歴史館が4年前に寄贈を受けた第3代米子市長の野坂寛治氏(1889~1965年)の資料の中に残っていた。1巻から5巻までの一部で、1枚の大きさは縦約25センチ、横約35センチ。版木は表と裏の両面に文章や絵が彫られ、表紙には「師範学校編輯(へんしゅう)」「明治七年八月改正」と刻まれていた。 「龍淵堂」は鳥取市若桜町の「横山書店」の前身。同市教委の「鳥取市教育百年史」によると、学制制定で教科書が必要になることに注目し、明治7年に出版許可を政府に申請。認められ、京都か
北海道議会は22日の本会議で、国の外来生物法による規制がない動植物でも持ち込みや移動を禁じる「道生物の多様性の保全条例」を可決する。 野生化したカブトムシがこれ以上増えないように売買を制限したり、屋外の飼育を禁止したりする方向で検討する。 カブトムシは道内にはもともと生息していなかったが、ペットとして飼われていたものが逃げ出すなどして30年ほど前から増殖している。稚内市や知床半島でも定着が確認されている。 樹液に集団で群がるなど、昆虫同士でのエサの奪い合いに強い。このため、道の外来種リストでは「生態系へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性を検討する」(A2)に分類されており、“国産外来種”として規制する対象に挙がっている。
札幌・ススキノの大型キャバレー「札幌クラブハイツ」(中央区)が28日、営業を終了した。 開店したのは1971年で、“昭和の遺産”とも言える店内には、生バンドが演奏する舞台とダンスフロアを囲むように約450席の客席が扇形に並ぶ。最盛期には約300人の女性たちが所属し、企業戦士らが集った盛り場がまた一つ姿を消した。 午後11時半に閉店となる直前、美空ひばりさんの「川の流れのように」の演奏が流れた。店を運営する札幌開発社長の末永礼造さん(64)がステージで「皆様の惜しまれる声を聞きながら営業を終えた札幌クラブハイツは幸せでした」と声を震わせると、満員の客席から拍手が起きた。
島根県奥出雲町が昨年夏に公園などに設置したダビデ像とビーナス像が、思わぬ問題を引き起こしている。 町出身者が町に寄贈した大理石製の彫刻で、町は「一流の芸術作品として教育的価値がある」と説明するが、巨大な裸像を目にした町民らは「子どもが怖がる」「教育上ふさわしくない」と町議に苦情。町議会でも取り上げられ、山あいの町で論争が続いている。 像は、ミケランジェロのダビデ像やミロのビーナス像を模してイタリアの著名な彫刻家エンツォ・パスクイニ氏(故人)が制作。台座部分を除いた高さは約5メートル。同町出身の元建築会社社長、若槻一夫さん(広島市)が購入して、故郷への恩返しのために昨年4月、寄贈した。 町は「本物の芸術作品を鑑賞できる。ありがたい」と感謝。美術商や若槻さんの意向に沿いながら設置場所を決定。力強いダビデ像は、スポーツ選手が集まる三成運動公園に。愛と美の女神・ビーナス像は、子どもを見守るよう三成
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