久しぶりに「地獄の黙示録」を見た。これで三回目だが、相変わらず難解な映画だ。しかし、アメリカに長く暮らして来たためか、単に私が歳をとってきたためかは分からないが、少なくともコッポラが何を伝えたかったかだけははっきりと分かるようになって来た。「戦争中に軍人を殺人罪で訴えるなんて、インディの自動車レース中にスピード違反のチケットを渡すようなもの」というセリフに象徴される、既存の価値観をすべて塗り替えてしまうような戦争の狂気。この映画のそれぞれのシーンすべてが、その狂気であふれている。 その意味でも、1979年に作られたこの映画を今でも「最高の戦争映画」と絶賛する評論家がいるのは理解できる。個人的には、その狂気の中でも懸命に生きようとした人々を描いた「ライフ・イズ・ビューティフル」とか「戦場のピアニスト」の方が見た後に元気が出るので好きだが、まあどちらも必用なのだろう。 そこで、私なりの「戦争映
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く