米オラクルでCRM事業を統括しているシニア・バイスプレジデントのアンソニー・ライ(Anthony Lye)氏が来日、同社のCRM製品に関する事業戦略を発表した。 CRMアプリケーションに関係する技術革新について、ライ氏は「この20年間あまり変わらなかった」と指摘、CRMは1985年頃に確立されたトップダウン型の業務処理プロセスを自動化するという役割に徹したとした。 しかし、2005年から「顧客中心主義」が市場に浸透、この動きに対応するように、企業内では部門横断的な業務処理の迅速化や、クロスファンクションチームの設置といった組織改変が行われていった。CRMの機能拡張もこの傾向に沿って実施された。さらに、2007年からは、ユーザー参加型(ソーシャルネットワーク参加型)のコンシューマブル・アプリケーションへとCRMの仕様そのものが変化した。プラットフォームはWebに移行し、サービスの提供形態はS