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ブックマーク / www.h-yamaguchi.net (11)

  • 当世お名前事情について - H-Yamaguchi.net

    最近、子供の名前で従来とちがったものが出てきているという話をよく聞く。「キラキラネーム」などということばをネットなどで見かけたりするが、実際にそういう名前の人がどのくらいいるのか、よくわからないままで論評するのはどうかと思っていた。そうこうするうち、しばらく前にひょんなことで、その一端を垣間見ることができたので、それをきっかけに考えたことも含め、できるだけ手短に書いてみる。 昨年、とある地方都市に行った際、その土地の由緒ある大きな神社を訪れたのだが、その神社の長い回廊の柱の1つ1つに、子供の名前を書いた献灯がつけられていた。大人が書いたようなものも、子供が書いたようなものもあり、概ねここ数年の間に生まれた子供と思われた。幼稚園を併設でもしているのかと思ったがそうでもないようなので、近所の幼稚園の子供なのかもしれないし、あるいはお参りやお祓いの際に献灯するのかもしれない。とにかく、どうみても

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  • 「いい質問」などいらない - H-Yamaguchi.net

    ネットで「いい質問ができる人は出世する」という文章を見かけた。曰く、スピーチなどに対して「いい質問」が出てくる会社は全体の2割程度しかなく、残り8割はまったく質問が出なかったり、白々しい感謝のことば(いわゆる「キチョハナカンシャ」というやつだ)が述べられたりする、と。 いわんとすることはわかるんだが、こういう言説はやや危険だなあと思ったので手短に。 危険だと思うのは、こういう言説が、質問をすることへのハードルを無駄に上げてしまうという点だ。もちろん、スピーチに対して「いい質問」、つまり、スピーチの内容をさらに掘り下げたり、適切な補足を引き出して会場の理解を深めたりするような質問が出てくるのは望ましいし、スピーカーとしてもうれしいだろう。その質問をした社員を出世させたくもなるだろう。 しかし、著者が書くとおり、実際はそうではない。そして、この文章が誰に向けて書かれているかというと、そうではな

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  • 「合格力ランキング」の「欠陥」とその「欠陥」について - H-Yamaguchi.net

    こんな記事を見かけた。 「名物の「大学合格力」高校ランキングに致命的欠陥!」 (inter-edu2014年9月5日) 週刊ダイヤモンドの2014年 10/2号臨時増刊「中高一貫校・高校全国ランキング2015年入試版」が示している、中高一貫校・高校の「卒業生一人あたりの国公立大学合格力」によるランキングに対してかみついている。こういうことらしい。 しかし、進学校に詳しい人たちがランキングを見てみると、違和感を覚えると思う。いわゆる有名進学校の影が薄く、地方勢が圧倒的に強いのだ。これについては記事の中で、「国公立大学上位100校に合格した生徒数によって合格力が出るため、地元大学に多くの生徒を送り出す高校が上位に来る傾向にある」と断り書きがある。だが、このランキングのロジックには、その断り書きでは説明しきれていない致命的な欠陥がある。 これはこの記事の著者の方が書いた書籍の内容を抜粋して紹介す

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  • 21世紀の「とりかへばや」に関する小論 - H-Yamaguchi.net

    このウェブサイトは山口 浩の個人的な考えを掲載したものであり、山口が所属ないし関係する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではない。サイトは投資の勧誘ないし銘柄の推奨を目的とするものではなく、サイトに掲載された情報(リンク先ないしトラックバック先の情報を含む)をもとにして投資その他の活動を行い、その結果損失をこうむったとしても、山口は責任を負わない。サイトの記載内容は、予告なく追記、変更ないし削除することがある。サイトに寄せられたコメントおよびトラックバックは、いったん保留した上で公開の可否を判断する。判断の基準は公開しない。いったん公開した後でも、一存によりなんらの説明なく削除し、当該IPを投稿禁止に指定することがある。 このworkは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています(帰属 - 非営利 - 派生禁止 2.1 日)。 タイトルと表紙の絵でわ

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  • 『風立ちぬ』を見てきた - H-Yamaguchi.net

    遅ればせながら、『風立ちぬ』を見てきた。以下、感想文。えらそうに評論などするつもりはないので、あくまで感想。あと、連想と妄想をちょっとずつ。手短にしようと思ったがちょっと長めになっちゃった。 最初に書いとくが、この作品、好きか嫌いかといえば、好き。かなーり、好き。ネットでの評価はいろいろあるらしいけど、当然ながら賛否どちらにせよ、話題にしてる時点で、手のひらの上、ということだ。もちろん、この文章も手のひらの上。むしろ嬉々として手のひらの上。 宮崎駿監督の5年ぶりの新作(監督としては『崖の上のポニョ』以来)、だそうだが、ある意味「平常運転」という感じがする。いつも通りの辻褄が合ってるのか合ってないのかよくわからない展開。素っ頓狂なぐらい急激に距離の縮まる男女。今回のは特に夢と現実が激しく入り混じるから、訳の分からない感が強いわけだが、それもこの人の作品には多かれ少なかれ以前からついてまわって

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  • 週刊文春を責めても始まらない - H-Yamaguchi.net

    有名女性スポーツ選手が出産していたと発表した上で、競技に復帰することを明らかにしたことをきっかけに、ちょっとした騒動が起きた。週刊文春がこれを支持するかしないかというウェブアンケートをしかけ、批判が集中してすぐに撤回された件が報じられていた。 アンケートっていうのはこんな文面。 この突然の告白に対し、出産を祝福する声が上がると同時に、まだ結婚しておらず、父親が誰かも明かさないことへの疑問や、子育ても競技も中途半端になるのではないかなどの批判もあります。そこで、下記アンケートへのご協力をお願いいたします。 で、「出産を支持しますか?」、及び「子育てをしながら五輪を目指すことに賛成ですか?」の2点を聞いている。赤の他人の出産を支持するもしないもないっていうのが常識だろうと個人的には思うが、どうもこの人たちはそう考えなかったらしい。で、案の定(なんで想像できなかったのか実に不思議だ)、批判が殺到

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  • 結局芸能人にしか興味ないんだね - H-Yamaguchi.net

    芸能人が広告塔になったということで昨年大きな騒動となったペニーオークション詐欺の件、そろそろ判決が出るらしい。 「ペニオク詐欺で主犯の男に懲役3年求刑 京都地検」(産経新聞2013年5月14日) 「ペニーオークション」と呼ばれるネットオークションで手数料をだまし取ったなどとして、詐欺と不正指令電磁的記録保管・同供用の罪に問われた大阪市福島区の元会社役員、鈴木隆介被告(30)に対する論告求刑公判が14日、京都地裁(宮端謙一裁判官)で開かれた。検察側は懲役3年を求刑し、結審した。判決は24日に言い渡される。 報道で見聞きする範囲ではこれはどうみても犯罪なので、これ自体には特段の感想はない。ただ、当時あれだけ大騒ぎした事件なのに、判決となるとあまり注目されている気配がないという点についてはひとこと言いたい。 そもそもこの種の事件報道では、一般に、逮捕や判決を報じるものと比べてそれ以外のニュースは

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  • 「デスブログ」といういじめ - H-Yamaguchi.net

    あるタレントのブログを「デスブログ」と呼ぶ人たちがいる。「このデスブログに書かれた人物や企業などはかなりの確率で不幸に見舞われるため、「デスノートのブログ版」としてこの名が定着している」(ニコニコ大百科による説明)のだそうだ。今問題になっているボーイング787旅客機についてもこのブログで言及があったという情報が出ていたが、それだけでなく、少なくとも過去数年にわたって、数多くの例で、何かよくないことが起きるとこの「デスブログ」が検索され、「ほうらやっぱり書いてあったやっぱりデスブログだ」と囃し立てる事例が、少なくともネット上では相次いでいる。 この件、前々から気になっていた。これは「いじめ」ではないのだろうか。 誰のブログであれ、特定のブログが「デスブログ」であるという科学的根拠はない。そのブログに何か書かれたことによってその対象に悪いことが起きる、という事実はない。一般の人々がすべて科学的

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  • ソーシャルメディアでリーチできない人々 - H-Yamaguchi.net

    先日、修士のころの同級生たちと会う機会があったのだが、そこでちょっと考えさせられることがあった。 ふと思い立って、その場にいた面々に、フェースブックを使っているかどうか聞いてみたのだが、ほとんどの人がノーと答えたのだ。じゃあツイッターはと聞いたら全員がノー。いわゆるソーシャルメディアの類は使っていない、ということだった。 ソーシャルメディアを使っていない人がいること自体は、別に珍しくはない。この手の調査は数多く行われているが、ざっくりいえば、ネットユーザーの中でソーシャルメディアを利用しているのはだいたい3割から4割、といったあたりだろう。インターネットユーザーは人口の約8割だから、ソーシャルメディアの利用者は人口からみれば2割から3割そこそこ、という計算になろうか。だから、任意の1人を連れてきて「ソーシャルメディアを使っていますか」と聞けば、どう低く見積もっても半分以上の確率で、使ってい

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  • 「美しい日本語」って何ですか - H-Yamaguchi.net

    「美しい日語」って何ですか  四年一組 山口 浩 今朝、朝ご飯をべていたら、お父さんが、「これを読んでごらん」と言って、新聞を見せてくれました。その新聞には、日語についての記事が出ていました。その記事には、1960年からアメリカに住んでいる日人の人が、最近、日でよく使われている、「らぬき言葉」におどろいた、という話がのっていました。 読み終わって顔を上げたら、お父さんが、「これは何がいいたいのかな」と聞きました。大人の新聞は、むずかしい言葉をたくさん使っていて、よくわからないところもありましたが、その人は、ずっと日に住んでいなくて、その間に、日語が変わってしまったので、びっくりしていたのだ、と思いました。ぼくがそう答えると、お父さんは、ニヤリ、とわらいました。こういうときのお父さんは、たいてい何かたくらんでいるので、ぼくは、注意しようと思って、「よくわからないよ」と言いました

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  • コピペの「作法」 - H-Yamaguchi.net

    レポートの採点などをしていると、いわゆる「コピペ」に気づくことがある。いうまでもないが、一般的に大学教育の場でのレポートにおけるコピペは一種の不正行為とされている、いわばご法度の行為だ。よって来なら減点なり失格なりといった対応をするわけだが、対応をするからにはきちんと証拠を押さえていないといけないから、そこまでの確証がない場合は、多少疑わしくても見逃す場合がけっこうある。世の中にはレポートや論文のコピペ、剽窃チェックのためのツールはすでに存在している(これとかこれとか)から、それらを使うという手もあるが、教育という場にこういったものを入れるべきなのかどうか、議論があるところだろう。 しかしここで論じたいのは、コピペの是非そのものではない。あくまで個人としての意見だが、コピペするにも「作法」みたいなものがあるんじゃないだろうか、という点についてだ。 職業柄あまりこういうことを書くのはどうか

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