米Yahoo!のバーツCEO、Microsoftに検索部門を売却する可能性を示唆:「巨額の現金」が用意されれば バーツCEOはインタビューに答え、Microsoftへの身売りの可能性やCEO就任にまつわるジェリー・ヤン前CEOとのエピソードなどを語った。 米Yahoo!のキャロル・バーツCEOは5月27日、米カリフォルニア州カールズバッドで開催された第7回年次カンファレンス「D: All Things Digital」でのインタビューで、多額の現金と引き替えにYahoo!の検索部門をMicrosoftに売却する意思があることを示唆した。 ITコラムニスト、カーラ・スウィッシャー氏のインタビューの中でバーツ氏は、「巨額の現金と適切な技術が用意されているのであれば」、Yahoo!は検索部門をMicrosoftに売却するつもりだと語った。 「Yahoo!を丸ごとMicrosoftに身売りするつも
大学が決まってライター駆け出しの頃、最初に書いた記事は98 Magazineのコラムで、IE 3.0とブラウザ戦争の足音を告げるものだった。当時はNetscapeの優勢を疑う者はおらず、時代を先取りする記事だったと今も自負している。今年2月でNetscapeブラウザのサポートが終わり、年初からYahoo! Japanのリニューアルでトップからディレクトリが消え、ひとつの時代が終わったと実感した。 気付いたらブラウザもポータルもコモディティ化してしまった。素人目にYahoo!とNiftyとMSNのトップページを見比べても違いは分からない。世界で最も成功しているYahoo! Japanが、どうして好調とはいい難い米Yahoo!のデザインを追っかけなければならないか理解に苦しむが、もはやポータルは将来へ向けた競争領域ではなく、トラフィックを少しでもマネタイズするために広告スペースを大きくすること
ヤフーとMSの合併話は不調に終わったようで、グーグルの独走態勢はしばらく続きそうだ。ヤフー失速の責任は、この6年間CEOとして同社をミスリードしてきたテリー・セメルにある、とEconomist誌はきびしく批判している。 ヤフーの創業者ジェリー・ヤンがタイム=ワーナーで名経営者として知られたセメルを引き抜いたのは、ITバブル崩壊後に経営を再建するには、ハリウッドのようなメディア企業になるべきだと考えたからだった。セメルは、その方向で映画会社などとの提携を進め、ハリウッド支社までつくったが、こうした路線は成果を上げなかった。彼が2002年にグーグルの買収を断ったのは、数十億ドルという価格が高すぎると考えたからだが、今のグーグルの時価総額は1450億ドルだ。 これに対してグーグルは、旧メディアとまったく違う情報流通のチャネルをつくった。そのコンテンツも、従来の映画や番組ではなく、「ユーザー生
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