雇用、利子および貨幣の一般理論〈上〉 (岩波文庫) 作者: ケインズ,間宮陽介出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/01/16メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 296回この商品を含むブログ (54件) を見る 第1章 一般理論 古典派の理論が妥当するのは特殊な事例のみで、その想定する状態は、およそ考え得る均衡状態の中の極限状態。現実の生活を営む経済社会の実相を表すものではない。 第2章 古典派経済学の公準 古典派の雇用理論の公準は、[I]賃金は労働の限界生産物に等しい、[II]労働雇用量が与えられたとき、その賃金の効用は、その雇用量の限界不効用に等しい。しかし、([II]について)現行の実質賃金がそれ以下では現在の雇用量を超える労働供給が起こらない最低水準というのは馬鹿げており、賃金財価格が上昇し実質賃金が下落しているとしても、現行貨幣賃金下の労働供給はプラスとなるのが普